Wiko Tommy(モデル番号P4903JP)は、5インチHD液晶搭載のマルチキャリア対応SIMフリースマホで、SoCは、クアルコム社製 Snapdragon210 1,3GHzのクアッドコアで、RAM 2GB、ROM 16GB、バッテリー容量2500mAhというエントリークラスとしては標準的なスペックになっています。しかし、デュアルマイク搭載で、au VoLTEに対応しているようで、格安スマホでは通話品質に優れたところがあると思います。ほとんどの格安スマホには、ストラップホールがありません。これにもないので、筆者はストラップホール付き自己吸着シート式の手帳型ケースに入れて使っています。(吸着シートに不安があるのでストラップはつけていませんが)
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Wiko Tommy 最近、強化ガラスフィルムを画面に貼りました |
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Wiko Tommyの電源投入時はモバイルデータがオフになります |
いままで使ってみて、ストレスなく普通に使える端末だと思います。ただし、筆者はスマホでゲームはしないので、SoCからみても、あまりゲームとかは期待できないかもしれません。ポケモンGOでは、初期画面の読み込みに時間がかかるのと、360度回転させてみるとわずかにカクつきが発生しますが、プレイそのものには支障はないようです。ジャイロセンサー搭載なので、ARモードでプレイできます。
ほかに5インチHD液晶の表示について、ややチカチカした感じがあるかなと思いました。いつもは、ブルーライトカットをあてているのですが、この端末はバックグランドのアプリをカットしているようで、ブルーライトカットが画面を切るとオフになってしまいます。設定で対応できるのかなと思いますが、それほど気にもならないので、電子書籍を読む際にオンにして使っています。
NTTコムストア運営サイト |

販売しているNTTコムストアでは、4月上旬以降出荷予定とありますが、予約注文を受けつけているわけではないので、在庫チェックが必要になりますね。OCNモバイルONEエントリーパッケージから申し込めば、初期費用の3,240円がかからないことから、OCNモバイルONEとの契約を予定しているユーザーには、お得感がある価格設定かなと思います。ちなみに、通話料金が半額になる(10円/30秒)OCNでんわ(フレックス電話)サービスを開始したOCNモバイルONEは、月額料金が1,600円からになりますが、メインのスマホに使える格安SIMとして最有力候補になったと思います。また、200Kbpsの低速時でのデータ通信では通信規制がないので使い勝手がいい格安SIMだといえます。
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最後にWiko Tommyの通信機能で気をつけたいのは、3GのFOMAプラスエリア(Band6)には対応していませんので、Band6でピンポイント的にカバーしている山間部の学校や美術館などではつながらないことがあります。バッテリー持ちは、省電力モードでちょい使いなら1日半ぐらいは持つと思えますが、先にもあげたようにテザリングなどの消費電力の大きい使い方をすると、バッテリーの減りがかなりはやくなります。通話とメッセージだけをメインにしたスーパー省電力モードもあります。
Wiko Tommyは価格の割には、基本的な動作を普通にこなせるスマホだと思いました。ただし、1万円台の格安スマホですから過剰な期待は禁物だともいえます。まだ、使いはじめから1ヶ月ぐらいなので耐久性についてもわかりませんから、筆者は手帳型ケースに入れ、画面にも強化ガラスフィルムを貼りました。