2017年4月30日日曜日

SIMフリーWiko Tommy導入で、浮かび上がってきたau VoLTEの接続プロセスのナゾ

 事の発端は、仏メーカーのSIMフリーWiko Tommyに、au VoLTE対応する以前のSIMカードでは、接続を拒否されるという現象がおきたので気になっていました。au VoLTE対応SIMであれば問題ないのですが、それ以前のSIMカードで接続ができないとなると、法律違反になるのではないかと思ったのですか、精査していないのでなんとも言えません。単純に考えて、無線回線を公共インフラと位置づけした場合に、一定の条件をクリアしている状態で接続が拒否されるというのは、いかがなものかと思います。法整備が後手にまわり遅れていることは否めませんが、ライフラインにおいての、公共性が維持されないことには社会不安を具現化してしまう可能性が高い未成熟な社会へと向かわせることになると考えます。
 au VoLTEに参入したIIJmioの「IIJmio meeting 14」で、「IIJmio タイプAとSIMフリー端末について」として、さまざまな問題が発生していることを報告していました。筆者は、タイプAとWiko Tommyとの組み合わせで、テザリングもできる状況ですが、公開資料を読んでみると、たまたまだったのかと思える状況であったことがわかりました。端末側の問題発生回避方法に、APN設定をIIJmioタイプAのみにするとあったのですが、筆者は、Android OSの通信系の脆弱性については気に留めていたので、初期設定時に、IIJmio タイプAのAPN設定だけにしていました。KDDI側の認証システムについては、なんらかの事情で現在のものになっていると思いますが、au VoLTに対応してないSIMカードのデータ通信のみの仕様のSIMカードを特定して回線の接続を拒否するシステムにしたのではと勘ぐられてもおかしくないものです。これは、公共インフラとしての自覚がないと思えます。許認可事業でもあるので、総務省でも問題となるのであれば、行政指導を臭わせてもいいのではないかと思います。以前からKDDIの幹部は、どうもコロコロしたところがあって信用に欠ける態度もあるので、しっかりしてもらいたいところです。
 Wiko Tommyの通信仕様については詳しくはないので、タイプA(データ通信のみ)で回線接続ができますから、結果オーライで問題視することはないのですが、無線回線の品質としては問題ありだと感じました。正規の手続きをふんでいるのにも関わらず、回線を拒否されるというシステムにした理由が知りたいですし、説明の社会的義務があると考えますが、必要悪としてスルーされる可能性が高いと思いますので、ブログでガス抜きをしてみました。auは、au VoLTE導入当初、SIMロック解除のできない端末を販売したり、金儲けがしたいなら通信事業以外でやってもらいたいと思ってしまうほどの失態を演じていますね。よくわからない社内政治で動くところがありるのは、どこも変わりないのですが、安定したライフラインの構築を実現していただきたいです。