2016年8月15日月曜日

SIMフリーarrows M03を軸に考えると 格安スマホ事情が見えてきます

 mineoで、9月1日発売される富士通のSIMフリー第3世代のarrows M03は、ミドルスペックの性能ですが、前機種arrows M02にワンセグ機能を加えた国内仕様全部入りです。M03のデザインは、アルマイト加工のアルミフレームを採用したものでガラリとイメージが変わっているのにも目をひきます。格安SIMを音声通話を含めて普段使いのメインで運用する端末候補として、多くのユーザーが注目しています。キャリアのスマホのセカンド機として、お考えの方々もいらっしゃるかもしれませんね。

 M03は、マルチキャリア対応で、ドコモ回線の格安SIMでも、au VoLTE対応の格安SIMでも運用できます。また、防水・防じん対応に加えMIL準拠のタフネススマホでもあるので、ユーザーにとっては心強い仕様となっています。しかし、SoCは、前機種のM02と同じSnapdragon 410 1.2GHz クアッドコアであったりと、OSはAndroid 6.0ですが、若干のグレードアップにとどまっていると言ってよいので、デザインは大きく変わりましたが、実質マイナーチェンジ版と言えなくもないです。
 そういう内容なので、前機種M02の値下がりがあれば、同じマルチキャリア対応でもあるので注目しているのですが、数千円程度の差しかないようです。マルチキャリアということであれば、最新アップデートで、au VoLTE対応になったASUSのZenFone Go(ZB551KL)にも目がいくわけですが、こちらは5.5インチHD液晶で、やや大きめの本体サイズになっています。また、7月にZenFone2 Laser(ZE500KL)がASUSの価格改定で、20,800円(税抜)になったことで、カメラ性能がGoよりも良いLaserに人気復活の兆しがみてとれます。ちなみ、Laser(レーザー)で、カメラのピントをあわせるので、暗がりでもピントが合うということで、商品名にLaserが付いています。こちらは、5インチHD液晶で、いまでは標準的な本体サイズになっています。筆者は、ZenFone2 Laserユーザーなのですが、Android OSは素のままがいい人なので、ASUS 独自のZenUIは逆に邪魔に思えて、あまりしっくりこないのが正直なところです。
 さて、次期新製品のZenFone3シリーズが控えているわけですが、HUAWEIからは先行して指紋センサー機能を搭載したP9 liteが発売されましたが、ミドルスペックというかSoCにそれほど高性能を求めないユーザーにとって、arrows M03とほぼ同じ価格帯のP9 liteやこれから発売されるだろうZenFone3シリーズ(指紋センサー機能搭載)は、耐久性やおサイフケータイ、ワンセグなどで普段使いのメイン機として分がないと言えるでしょう。SIMフリー端末のおサイフケータイにモバイルSuicaが対応していますし、ワンセグでの情報チェックも災害時に役に立つことを考えると致し方ないと言えます。また、海外メーカー製のSIMフリー端末は国内ではコストをかけないセカンド機という内容になっていると思います。筆者も海外製のSIMフリースマホをいくつか使っていますが、音声通話をメインに使う国内メーカー製のキャリアのスマホの酷使を避けて消耗を減らすという面も少なからず考えています。ZenFone Goにも関心がありますが、5.5インチの液晶サイズなので、電子書籍として画面が大きく見やすいだろうというところを考えていて、音声通話に使うことは想定していません。
 価格からみると、M03がmineoで、31,800円ですので、2万円前後のZenFone2 LaserやGOとの比較においても、普段使いのメイン機を選ぶとすれば、価格差以上に機能や品質でのメリットがあると考えていいかと思います。ここは個々のユーザーの考え方しだいなので、いちユーザーとしての筆者の考えるところに過ぎません。