2016年8月22日月曜日

SIMフリーarp AS01M VS DG-W10M

 どちらも格安スマホなんですが、Android端末とWindows Phone端末という違いがあります。そもそも、これらを比べるのはシェアの規模が違いますし、WinPhoneはアプリをはじめOSとして遅れている面があるので比較になるのかという素朴な疑問がわいてきますが、SoCでいうならMediaTekとQualcommのローエンドモデル対決でもあって、端末のスペックにはないところで興味深いところが随所にあります。筆者は先にarp AS01M、数日前からDG-W10MにOCNモバイルONEのデータ通信専用SMS付きSIMカードを入れて運用しています。ちなみに、筆者はテザリング機能を重視するユーザーです。つまり、ノートPCでスマホをモバイルルーターとして使うのがメインになります。
 まず、SoCのMediaTek MT6735Pを搭載するAS01Mは、たまに接続が切れます。4Gから3Gになるだけではなく自宅では、3Gもごく稀に落ちるのですが、どうも電波状況とは関係ないようです。この点ではQualcommのSnapdragonに分があるようです。起動から3GをつかむまでMediaTekのは時間がかかりすぎます。こういった挙動は、Snapdragonには見受けられませんでした。緊急時の連絡ツールとして、MediaTekのSoCは荷が重いと思います。コスパは良いという評判ですが、通信機能もあわせて評価すべきではないかと思います。こうなってくるとRAM 3GBがポイントのAS01MもWi-Fi運用がベターなような気がします。また、テザリング機能では、ノートPCとの相性からか全然つながりません。これも時間がかかるので、Snapdragon 210のDG-W10Mを使ってみたくなった理由のひとつでもありますね。
 次にどちらも格安スマホなので、部品にコストダウンの影響がでています。AS01Mは液晶表示(色合いが変)とカメラに、DG-W10Mはボディー剛性とこちらも液晶(消費電力がたぶん大きい)とカメラに影響しています。カメラに期待するユーザーはまずいないと思いますが、QRコードを読み込めれば良しとするべきでしょう。
 端末そのものの仕上がりを見てみると、防水対応ではないですが、割りとキッチリしたところがあると思えます。表面加工や塗装(コーティング)にはコストの関係で、すぐ剥げるブラックとかあると思われますが、この2機種は、そういうものは避けているようです。しかし、素材がプラスチックなので、それなりではあります。個人的な好みだとDG-W10Mが精度あって良いのですが、ボタンまでプラスチックなので、もう少し耐久性に配慮してもらいたかったと思います。
 OSについては、Android 5.1のAS01Mが誰でも使えるし、アプリが豊富なだけに効率が良いです。Windows Phoneは、専用ブラウザのEdgeをメインに使いこなさないといけないし、操作性が数年前のAndroid並みです。今後の改良に期待したいところですが、海外では苦戦しているのが現実で当面シェアが伸びるとかなさそうです。国内でもメディアが囃し立てるので、雰囲気に流されて素人が買っちゃってるようなもんです。筆者もその一人です。実は先にもふれた通りテザリングがしっかりできればデータ通信の格安SIMでなんとかなるので、目はつぶります。が、実際にはAS01Mでできることはこれで済ませてます。ウィジェットでアプリの内容が把握できるので作業に入りやすいというメリットが大きいですね。
 しかし、DG-W10Mにはアップデートが期待できますが、AS01Mは、Android 5.1のままかなと思えますね。どちらにしても、用途にあえばいいですが、それ以外では品質も良くないし、使ってみてあまりお世話になりたくないというのが本音でしょうか。いずれ格安スマホは、リピーターがなく、ぱったり売れなくなりますよ。そこに、品質面も良いバランスのとれた端末が登場する気がしますね。