2016年8月23日火曜日

SIMフリーWinPhone DG-W10Mはどこまで使える端末なのか?

 5インチHD液晶搭載で、破格の9,980円(税込)というWindows 10 Mobile搭載のDiginnos Mobile DG-W10M。業界では老舗といえるPCパーツショップ ドスパラのオリジナルブランドで信頼感もあるということで、数ヶ月考えていましたが導入しました。SoCがQualcoom社製のローエンドですが、SnapDragon 210であるということが後押しになりました。
PCシパーツショップ ドスパラのDiginnos Mobile DG-W10M

 対応アプリが少ないと敬遠されてしまうWindows 10 Mobileですが、格安SIMが提供するIP電話アプリがまずないというところで、かなり苦戦していると思います。skypeは、あまり使わないだろうし。LINEも番号が非通知だったと思います。
 さて、ドスパラ(PCパーツショップ)が販売しているWindows 10 Mobileを搭載するDiginnos Mobile DG-W10Mは、どこまで使える端末なのかを数日使ってみて思うところをまとめてみました。
 WinPhoneの使い勝手については後にしまして、まずはバッテリー持ちからです。スペック表では、2,300mAhになっていますが、アプリでは、2,000mAhとなっていました。使ってみると2,300mAhではなそうな気配です。バッテリーアプリで、充電100%の状態をみると14時間12分使えると表示されました。たぶんスリープ状態でというこだと思います。動画再生を連続でしていれば、数時間でバッテリーはなくなりますからね。14時間ということは、使っていくのには毎日充電しなくてはならないということになります。これは、かなりのロスを強いられると言っていいでしょう。
Battery Xでは、バッテリー100%の状態で14時間13分と表示される

 次にWIndows 10 Mobileの使い方ですが、SNSでは、LINEやfacebook、Twitterなどのアプリが工場出荷時には入っています。SNS以外では対応アプリが数えるぐらいしかないので、標準ブラウザのEdgeで用を済ませなくてはならなくなります。URLを入力したりする必要がでてきたりと、PCになれていないと、ややしんどいと言えますね。動作そのものは、RAM 1GB搭載なので快適だとは言えないですが、ストレスを感じるとまではいかない、ややもっさりと言ったらいいですかね。そんな感じです。

Windows 10 Mobileのスタート画面

 スタート画面では、Android OSのウィジェットのようなアプリの内容をちょい見せする仕掛けがありますが、ここに必要なものを「ピン留め」していきます。ピン留めしたタイルを小さくすると内容がわからなくなる場合があるので、ちょっと完成度が低いかなっと思いました。

標準ブラウザMicrosoft Edgeでの「ピン留め」

 本体ボディーはプラスチック製ですから、耐久性からもケースが必要になってくるかと思います。いまのところ汎用タイプの手帳型ケースしかありませんね。つまり、専用ケースはないということになります。Amazonで、強化ガラスとセットで専用の手帳型ケースが販売されていますが、分厚いタイプの中国製で人前で使えるレベルの商品ではありません。強化ガラスも液晶表示だけを覆う長方形の強化ガラスです。アクセサリが豊富にあるないでもユーザーの評価が決まるところではあるので、この点が痛い所です。付属の保護フィルムについては、ないよりあった方がましレベルですね。昔あった指紋の後が残るタイプで表面コーディングとかしているのかと言いたくなるほど良くありません。
 通信面は腐ってもQualcommのSnapdragonといった感じで、筆者の使用しているエリアないでは安定して4Gの電波をつかんでいます。一応、3GのFOMAプラスエリア対応ですが、Band19にBand6を内包しているものです。
 テザリング機能は、モバイルホットスポットをオンにすれば、筆者のノートPCとは相性問題もなく数秒でつながります。DW-W10Mより数ヶ月前に導入したAndroidの格安スマホ arp AS01M(SoCはMediaTek)では、つながったりつながらなかったりで接続のやり直して何度しても全然で、数秒でつながることはまずありませんでした。この点は普通だと言えます。ちなみに、通信モデム機能は、SoCに依存しています。
 総合的にみると、やはりバッテリー持ちがメインで使うのには弱いと言えます。Android端末と比べるとOSの操作性では劣りますし、ゲームを目的とするユーザーには見向きもされないところかと思います。では、サブ的なデータ通信端末としてみるとどうか。RAM 1GBというのが気にはなりますが、それほど致命的な問題はないと言っておきたいと思います。ここは例えば、いままでGoogleが提供しているサービスを利用しているユーザーがMicrosoftが提供するサービスに満足できるのかという問題を抱えていると言えます。実際、Google提供のものを筆者は利用していて、いざWinPhoneで利用するとなると、萎える場面が結構ありました。こういうところにもアプリが豊富にあるかないかの差がでてきてしまうのは当然のことだと言えます。唯一、Windows 10 Mobileのアップデートを受けられるというところをメリットにして、しめたいと思います。