2018年12月24日月曜日

Win 10 Mobile端末についての雑感について

 今月、Windows 10 Mobile搭載のCovia BREEZ X5が4,980円(税込)を導入しました。先にことわっておきますが、Windows 10 Mobileのサポートは、来年の2019年10月に終了することになっているようです。Windows 10 Mobileがビジネスユーザーをターゲットにしたものであることは携帯キャリアのドコモで、VAIO Phone Bizが法人向け販売さるていたことからも明らかです。国内市場の個人ユーザーですと、iPhoneが主流でAndroidが後を追っています。携帯キャリア以外のSIMフリー端末となるとゲーム用だったりと、音声通話を前提としたものではない場合も多いです。
 そうした国内事情の中で、アプリの少ないWindows 10 Mobileは音声通話メインの端末にはよいのですが、それ以外ではOfficeアプリなどのWindowsとの親和性を前面にだすしかないといった具合でした。そもそも、Androidよりもアプリが少なく個人ユーザーのニーズを満たすまでのものでもなく、サポートも終了するということでマイクロソフトの中途半端な戦略が目立った結果だったといえます。
 このような時にCovia BREEZ X5を導入したのは、個人的ないくつかの理由によるもので、一般的には、いまから導入する理由は見つけにくいといえます。たぶん、BREEZ X5がWindows 10 Mobile端末として最後の導入になるかと思います。通信機器としてドコモの相互接続性試験にパスした端末であるというのが機能面での大切なポイントになります。また、価格も4,980円であれば5インチHD液晶搭載端末として個人的に納得できました。
 Windows 10 Mobile端末を何台か使ってみると、正直にいうと操作フィーリングは悪くはありません。しかし、アプリが少なく格安SIMが提供しているIP電話なども専用アプリがないために使えないという程度ですので、個人ユーザーには実用域外の端末と判断されることが多かったと思います。マイクロソフトは企業へのアプローチがあってこそで、個人ユーザーへの訴求力が弱いと思ってますので、今回のことでもそれが大きく影響したと思います。
 結論から言えば、サポート終了間近なので一般のエンドユーザーには考える余地のない話なのですが、携帯キャリアと格安SIM用のSIMフリー端末市場などを計算に入れるとアプリを充実させなかったということが大きな敗因と考えがちです。しかし、iPhoneやAndroidにしても決して成熟したものとは思ってません。これはユーザーのニーズに不足がでてきた場合に、簡単に乗り換えられしまうという製品特徴があると考えているからです。
 実際に端末にふれてみると個人的には、そのインターフェイスを気に入っているので特に不満もないですが、その性能はエントリークラスのものなのでそれなりですので、「ヌルサク」とは言えませんし、SoCの性能不足からご自慢の「Continuum」も無線出力のみとなります。こうしたメディア情報、端末性能、アプリがほとんどないというちぐはぐさが個人ユーザーに嫌気をさされることになったと思います。
 さて、今回導入したBREEZ X5は価格もそうですが、その外観も気になっていました。実機は側面に丸みがあって持ちやすく、5インチHD液晶の色合も格安スマホとしては比較的違和感を強く感じることはなかったです。SoCは、ローエンドのSnapdragon 210を採用していますから遅いです。しかしもし、アプリが必要十分であれば不満もなかったのではないかと思うと、サポートの終了は残念ですね。