2016年9月14日水曜日

格安スマホのターゲットを解説 Alcatel Onetouch IDOL 3 VS ZenFone Go

 ALCATELという聞きなれないブランドだが、イオンスマホとして前機種は販売されていた。製造メーカーは、TCLコミュニケーションという中国企業。

 Ontouch IDOL3 は2015年8月下旬に発売されたもので、セールなどで2万円ちょっとなっていることがある。5.5インチフルHD液晶搭載ということで、筆者は、5.5インチHD液晶搭載ASUS ZenFone Goを考えていたので、それに価格が近づいてきて、しかも、今年の8月10日に、Android 6.0 Marshmallowにアップデートできるようになったので考えてみてもいいかもしれないと思っている。
 このIDOL3は、音楽アプリを搭載させたもので、SoCはSnapdragon 615 オクタコアのもの。ハイスペックではないが、価格と性能のバランスを考えると数世代前のSoCだが、Snapdragon 410のクアッドコアよりも性能的に余裕を持った端末が欲しい筆者には、スペック表だけの話ではあるが、ここ最近気になっている。
 筆者は、ゲームをしないのでSnapdragon 615が性能的にどんな位置づけなのかを知らないのだが、ゲームを楽しむユーザーには、コストパフォーマンスがいいと思える格安スマホは、低価格路線のものよりも注目度があるのではないかと思えるところ。ゲームをしない一般ユーザーからみれば、価格があがれば、大半が国内メーカーのスマホを選ぶので、ややニッチなところではある。
 また、IDOL3のTCLコミュニケーションについても、まったく知らないところでの不安もあるし、バッテリーは取り外しのできない固定式なので、バッテリー交換はメーカー依頼となる。
 実質、ZenFone Goとの比較で考えると、IDOL3の方がグレードが上のものなので、スペックのほとんどで、IDOL 3が上なのだが、個人的なメーカーへの信頼度は、GoのASUSの方が格段に上と言ったところだし、au VoLTEにも対応したマルチキャリア対応のZenFone Goの方がau回線の格安SIMも視野に入れているのなら、Goでいいだろうと思える。しかし、筆者は液晶ディスプレイへのこだわりがあるので、Goの5.5インチHD液晶には気乗りしないところがある。IDOL 3はフルHDなのだが、実際に見てみないとスペックだけでは中国製スマホは、わからないところが多いので、そう簡単に判断すると痛い目をみることになる。
 去年の暮れから、格安スマホの低価格競争が激化している為に、大手格安SIM各社では念の為の対応に追われているが、本音ではスペックのやや高く価格もそこそこのものをメインにしたいとメーカーを軸に考えている。ゲームを楽しむユーザー向けのハイスペック寄りの端末をメインにしたいところなのだが、国内ではボディーの仕上がりなどの加工技術が国内メーカーよりも数段落ちるので、気にしないユーザーは別にしても、結果的にはメインというほど売れないでいる。格安スマホは、そもそも発展国市場が主戦場ということもあり、成熟市場とは異質のコストダウン版で価格勝負しているので、この溝が埋められないままになっている。筆者も格安スマホを数台使ってみたが、もう飽きてしまっている。1度試したユーザーが、全然リピーターになっていないのが現状ではないかと思える。多少、チープなものが好きな筆者でさえ格安スマホは造り込みが浅いので、もういいという心境になっていて、今回値崩れしているIDOL3を考えてみたわけだが、ほとんど趣味の世界での話であって、富士通arrows M03あたりにすれば、こんなことを考えなくても済むわけである。