2016年9月4日日曜日

Windows 10 Mobileの格安スマホを2機種導入しての感想など

 先月、9,980円(税込)で5インチHD搭載のWin 10 Mobile端末DG-W10Mを安さにつられて、続いてMCJ(マウスコンピュータージャパン)のMADOSMA Q501を導入しました。これは、Win 10 Mobile端末が緊急に必要というわけではなく、どちらかと言えば1万円前後で5インチHD液晶搭載のデバイスに魅力を感じたと言っておきます。最終的には、Windows PCと連携を想定していますが、格安スマホのスペックなので、目玉の「Continuum」機能には対応していません。
Win Phone 8.1搭載のMADOSMA Q501は、Upgrade Advisorアプリで、Win 10 Mobileにアップデート可能
Win 10 Mobileでは、アプリが少ないと言われますが、Microsoftアカウントで運用される端末なので、Googleアカウントで運用するAndroid端末とは、まったくの別物です。GmailなどのGoogleが提供しているサービスを利用し続けたいユーザーにとっては必要のない端末だとも言えます。ここを踏まえていないと用途にあった端末選びに良い結果が期待できません。
 さて、端末そのもののスペックなんですが、DG-W10Mではバッテリー持ちが毎日使うのには致命的に良くないです。しかも、Snapdragon 210が非力なためかアプリをいくつかインストールしていくと極端に不安定になるようです。これは、かなりの誤算でした。動作が鈍くなる度に再起動したりしています。そこで、バッテリー持ちがいいと評判のMADOSMA Q501を思い切って導入してみました。こちらのSoCは、格安スマホでもお馴染みのSnapdragon 410です。このSoCは省電力なのが特長とあって、バッテリー持ちは良さそうなんですが、ROM 8GBという致命的な欠点があります。これですとデバイスに入れなくてはならないアプリの数をかなり制限しないと動作不良が発生する可能性があります。つまり、限界点が低いと言えるスペックの端末になります。このQ501もセール特価で、1万円ちょっとになっていたので、ROM 8GBでインストールするアプリの数に制限がでてきますが、バッテリー持ちがいいということでの多少は実用性があるWin 10 Mobile端末のお試しとして筆者は導入したわけです。ちなみに本体下部にあるナビゲーションキーは、DG-W10Mはプリントで、Q501はバックライト付のものです。
 Win 10 Mobileそのものは、アプリが少ない分標準ブラウザのEdgeを使いこなすことになります。こういったところが心もとないところです。Opera Miniを使ったところ更新がされておらず携帯電話時代のような表示内容でした。また、日本語入力も標準のみしか使えず他のOSからみると遅れていると言えます。Twitterアプリでは、投稿ができない時があるなどOS、アプリともに完成度が高くない状況です。
 Win 10 Mobileの今後に期待したいところですが、ビジネス向けとして開発が進む印象を受けていますので、個人ユースでは満足できるものになれるのかどうか筆者は疑問視しています。どちらかといえば、ビジネス以外には、あまりスマホを使わないユーザー向きな印象を受けました。ちなみに、APN設定についてはNTTドコモや格安SIMのプリセットがあるQ501の方がラクです。また、MCJでは、後継機の6インチFHD液晶搭載のQ601を発売していますが、SoCはSnapdragon 617でハイスペックとしている記事もありますが、Continuumにおいてはワイヤレスしか対応できないことを考えると「ハイ」とは言えないスペックだと言えます。筆者からみると、Q601は指紋センサーがないのでビジネス向け端末としては少し外していると思えますね。とにかく、MCJでは第2弾のWin 10 Mobile端末をだしたということが評価できるところだと思います。ドスパラのDG-W10Mは、大巾値引きを実施しているところから、かなり苦戦しているように見えます。第2弾がでるかどうか微妙ではないかと筆者は思っています。