2016年9月6日火曜日

格安スマホの欠点からの不要論

 「格安スマホ」が話題になって久しいですが、機種もここ数年で激増し、かなりわかりづらくなってきています。数年前までは、スマホと言えばキャリアが販売するハイスペックなスマホであって、iPhoneがメインでした。Android端末も、ここ最近のOSでは実用性のあるバージョンアップをしてきて使えるものになってきています。そして、キャリアのハイスペックなスマホ以外に、SIMフリーの格安スマホが登場し、ミドルレンジクラスからその下のエントリーモデルといわれる性能の端末が海外メーカーから発売されています。
 しかし、おサイフケータイやワンセグなど特殊な国内事情もあり、また国内メーカーの格安スマホも登場した現在では、普段使いのメイン機に国内仕様とも言える、防水・防じん対応や先にあげたおサイフケータイなどを搭載した国内メーカー製のSIMフリースマホを選ぶことになり、格安スマホはゲームやSNS用のサブ機であるとかのニーズにはまるぐらいになってきていると思います。
 筆者もSIMフリーであればマルチキャリア対応のSIMフリーarrows M03から検討することになりますが、M03を導入する前に1万円前後の格安スマホを試してみようということで、いくつか導入していましたが、バッテリー容量が2,300mAh前後でも、1日も持たないというほとんど実用性のないものでした。これは、あまり安いローエンドのSoCだと消費電力が大きくて、ほとんど使い物にならないということだと思います。スマホは、バッテリー駆動ですからミドルレンジクラスのSoCであれば、処理能力よりも、まず省電力設計を優先させるということを実機を使って骨身にしみるくらいに実感しました。
9,980円(税込)の某Windows 10 Mobile端末のバッテリー持ち19hでは普段使いできませんね
「格安」といっても2万円前後もすれば、さらに1万円ぐらいを加えて品質や耐久性の高い国内メーカー製のSIMフリースマホを導入することでのメリットは、価格以上のものがあると思います。また、格安SIMはキャリアの通信回線を利用したものなので、キャリアの検証を受けた端末メーカーのSIMフリースマホには通信面の技術的な担保があります。それに比べて、キャリアに端末を供給していない海外メーカーのものは必然的に通信品質が劣ると考えられています。こういったところを含めて安いわけですが、さすがにバッテリーが20時間も持たないということであれば、「使えない」と言われても仕方がないところだと思えます。
 価格面からも性能品質においても、かなり劣勢になってきている海外製格安スマホですが、ただ安いだけはなく使う身になったコストダウンをしてもらいたいと思いますね。サブ機としても一時期のSIMフリー端末の普及には貢献しましたが、いまのままでは必要ないのではないかと思うようになってきました。