2016年9月4日日曜日

Win 10 Mobileって、使えるOSなのか?

 Windoes Phoneに関心があったので、Windows 10 Mobileのリリースと格安スマホにいくつか5インチHD液晶の端末が1万円前後であったのでお試し感覚で導入してみた。どっちみち格安SIM用のデバイスが必要であったという事情があってのことです。
 さて、筆者も今後への期待があってWin 10 Mobile導入に踏み切ったわけで、現状ではテザリング機能が使えれば良いというものだ。他でも欠点として、アプリの少なさについて言及されているが、Win 10 Mobileでいろいろと個人で楽しむということは、ちょっと出来ないという状況だと言える。ネットも対応アプリが少ないために標準ブラウザの「Edge」で、そのほとんどを対応しなくてはならないということになっている。試しに高速ブラウザと言われる「Opera Mini」をインストールして、amazonサイトを開くと次のようなお知らせが表示される。
Opera Miniで、amazonサイトを開くと出てくるお知らせ
Opera Miniでのamazonサイトの表示は、数十年前の携帯電話並みで、使えないことはないが対応していない部分が多いので、なにかと不安になるところ。つまり、他社ブラウザではあるものの、まったく更新していないものもあるということであって、残念と言うか荒涼感漂うアプリ事情ではある。
 そもそも、Win 10 Mobileは、Windows PCとの親和性を謳っているビジネス向けOSの側面を持っていて、MJC(マウスコンピュータージャパン)やドスパラ(PCパーツショップ)などPC関連のところが参入している。これは法人向けのビジネスを展開してこうというものなので、一般的にそれ以外での期待は薄いと言える。
 筆者においても、Windows PCとの連携を想定して、お試しで導入したもので、これで動画やゲームなどを楽しもうという考えは毛頭ない。実機を手にしてみると各社が提供しているIP電話のアプリもないことから、まるで実用性がないのではないかとも思えてしまう。Microsoftなので、Skypeを使ってくださいというスタンスなのだが、たしか電話をかけても非通知発信になるのではないかと記憶している。
 OSそのものの操作感は、Win 10 Mobileですこぶる良いとは言えないが、ひどいわけでもなく「どちらでもない」的なものになっている。Androidとの比較でも、そう違和感もなく慣れれば問題なしといったところ。Androidの方が筆者の慣れもあってストレスが少ないのは確かだ。電話機能は試してはいないが、総合的にみてデータ通信端末のサブのサブといったところで、これをメインで使うメリットは、Continuum機能が過不足なく使えるHP Elite x3ぐらいだろう。ほかのSoCがSnapdragon 617の端末は、Continuumではワイヤレスにしか対応してない。つまり、Continuumにおいては、少し役不足なSoCなのである。
 Win 10 Mobileは、細かいところでの機能充実が必要と言えるし、メインで使うのには用途を限って使う必要がある。Android端末では、そのスペックから用途が限られることはあるが、OSの完成度が足りないことやアプリの少なさから使い方に制限がでてきてしまうところに、やはり問題を感じてしまう。ビジネス向けということもあって、個人ユーザーのニーズをどこまで汲むのかに注目しておく必要がありそうだ。