2024年10月3日木曜日

シニア向けAndroid端末のまとめ(2024/9)

  シニア向けAndroidスマホを調べる機会がありましたので、個人的な基準となりますが現時点でのものをまとめてみました。シニア向けスマホは、ほとんどエントリークラスのスマホのスペックと同じものになります。○、△、╳で評価したあとに少し解説を付けます。

・かんたんスマホ3 (Y!mobile 2023)

>6.1インチディスプレイ(FHD+)○、SoC:Dimensity 700 △、バッテリー容量 4500mAh ○、イヤホンジャック無し╳、大手3キャリア対応バンド○

 

・あんしんスマホ(docomo 2022)

 >6.1インチディスプレイ(FHD+)○、SoC:Snapdragon 480△、バッテリー容量 4500mAh○、イヤホンジャック無し╳、販売終了╳


・BASIO active2 (au 2024)

>5.7インチディスプレイ(HD+)△、SoC:Snapdragon 695○、バッテリー容量 4000mAh○、イヤホンジャク有り○

 

・シンプルスマホ7(SoftBank 2023)

> 5.7インチディスプレイ(HD+)△、SoC:Snapdragon 695○、バッテリー容量 4000mAh○、イヤホンジャク有り○

 

・ らくらくスマートフォン(docomo 2022)

>5インチディスプレイ(FHD+)△、SoC:Snapdragon 480△、バッテリー容量 3400mAh△、イヤホンジャク有り○

 京セラ、シャープ、FCNT製のAndroidスマホになりますので、すべてMIL規格準拠の耐衝撃性能のタフネススマホになります。また、おサイフケータイ機能にも全機種対応で、泡タイプのバンドソープでの丸洗い洗浄とアルコール除菌シートでの拭き取りにも対応しています。

 カメラについては、スペック上では、BASIO active2 : 約5030万画素、あんしんスマホ : 約4800万画素で、他は約1300~1600万画素となっていますが、実際に使ってみないと個人の好みもありますので評価はスルーします。

 SoCの△は、Android 12 環境で、全機種 RAM 4GB ですので、必要最低限度の処理性能としました。ここは、現行のエントリークラスのスマホと同等だといえます。これ以下の処理性能であるSoCでは、動作に快適さは、ほとんどないです。旧機種では、限界性能のSoCを採用したものが多いので、音声通話には問題ないもののブラウジングには時間がかかって待たされたり、アプリの起動など極端に遅い仕様になっているものがありますので、スマホとして現時点では問題のある処理性能としての評価にしました。特に決済関係のセキュリティを重視したアプリは重めなので起動にも時間がかかり、スマホのメリットを半減させています。ここは注意が必要です。

 バッテリー容量については、使い方にもよりますが、製品寿命を示していると考えてよいかと思います。2年以上で、公称スペックの70%になるというのが通説でしたが、機種によってはバッテリーが長持ちする機能を搭載していますので、多少の差はあるかと思います。バッテリー特性からみると初期性能でも、公称の70%の性能になりますので、ここはシビアに考えておいてよいスペックだといえます。

 全般的な傾向として、シニア向けスマホの操作がわからない時に、普通のAndroidやiPhoneユーザーしか周りにいないと、その独自の操作性からアドバイスをすることができないので、シニア向けAndroid端末から、シンプルなホームランチャーのある普通のAndroid端末に流れているということらしいです。個人的には、物理ボタンで電話ができる操作性と、着信をランプで表示してくれることに安心感があり、個人情報を入力しても国産?Android端末であることでの安心感は、一般ですと根強いものがありますし、自分も同じです。これは利用するユーザー側の心理が優先されるところなので、無理強いをする人もいますが、気をつけたいところです。

 個人的な結論として、RAM 4GBとROM 64GBという仕様ですと、同等スペック端末は数台ありますので、ROM 128GBでもないと触手は動かなかったですね。microSDカードによるメモリ増設は、基本動作を想定したもので、Android OSでは、SDカードにアプリを入れることを禁止しています。動画・画像・音楽ファイルを格納するのが主な使用例ですし、microSDカードを利用することでパフォーマンスがそこなわれることもあります。エントリークラスの低い処理性能であるSoCで使うのは気がひけるところです。ここは改善されているかもしれませんが、ROM 128GBよりも劣ります。また、SDスロットが認識しなくなったりと構成パーツが増えることでのトラブルも想定できますので、microSDカードが使えるからという安易な考えではなく、その用途にあわせて実際に試してみることが必要になるところです。

 シニア向けスマホということで、一般向けの内容を多くしましたが、個人的な見解ですので、新しい情報があれば更新しますし、使い方しだいで求める機能は違ってきますので、ラジオ機能などはスルーしました。関心をもった機種で確認したいことがあれば、公式サイトで確認することができますので、よろしくお願いします。

 余談になりますが、京セラは個人向け端末の開発から撤退することを表明していますので、「JAPAN MADE」仕様のAndroid端末も現行製品が最後になるというのも、個人的なものとして、かんたんスマホ3とあんしんスマホの情報を追ってみた理由の1つになっています。