メディアが格安SIMを取りあげて、知名度もあがり誰でも知るところとなりましたが、格安SIMの情報が溢れかえる状況になり、どの格安SIMを選んだらよいのかわからなくなってます。格安SIM関連は130社以上あると数年前の記事にありましたが、格安SIMの仕組みを理解することは、格安SIM選びには必須であることは間違いありません。
格安SIMは、MNOであるキャリアから通信回線を借り受けて、それで運営していますので、小規模ネットワークといえます。キャパシティは大きくないので、回線利用者が多い場合、回線がビジーになりデータ通信速度が遅くなりがちです。お昼の時間帯に格安SIMが遅くなるといわれるのは、他の時間帯よりも利用者が多いからだと言われています。
NTTドコモに吸収合併されたOCNモバイルONEを例にあげると、加入契約者が増えると借受け回線を増やして対応していて、回線の増設工事について公表していました。よく見る格安SIM情報は、料金だけに焦点をあてたものばかりで、料金を追って契約したものの遅くて使えないという憂き目にあっているユーザーが多いかと思いますが、これを解消するには回線の増設しかありませんので、これを公表しない格安SIMには信用がおけないというか回線契約者に誠意のない企業体質のものだと思っていいかもしれません。いくら通信費を節約できたとしても、まともに使えないのであれば、乗り換えるしかないので、二度手間というか労力の浪費を強いられるわけです。また、回線速度だけではなく、専用アプリで回線速度を変更できたりなどの利便性がないと格安SIMを使いこなすのはかなりむつかしい面があります。
今回は、音声通話にしぼった低料金格安SIMを想定して調べていたのですが、意外と重要な「低速度制限」について、「360MB/3日間ご利用可能です」(最高200Kbps)の表記が公式サイトで、わかりにくいところにあるとか表記そのものがないとかは話にならない企業体質だといえます。この手の格安SIM情報を流しているのは、企業関係者や関連会社の株主だったりしますので、嫌気がさすというか些かうんざりしてしまうところです。
個人的な話ですと、いくら安くても契約したくないと思っている格安SIMもありますので、人それぞれといえますね。