2024年10月4日金曜日

Dimensity 7025 は、エントリースマホを牽引するSoCなのか?

 2年ほど前の記事に「スマホ氷河期」という言葉が踊っていて、今さらながらスマホは売れてないということを再認識させられたわけですが、FCNTのエントリースマホ arrows We2とモトローラの moto g64 5Gに採用されたDimensity 7025 は、AnTuTu V10 ベンチマークでのスコアが、50万近いということで、煽ってる記事も散見されます。しかし、それよりも安定性のあるタッチパネル操作を実現しているハイエンド機との比較では、その差に雲泥に近いものがあります。ここが大きなポイントになっていると思います。処理性能差が許容範囲であれば、エントリーとミッドレンジのSoCグレードとは関係なく操作性に優れた機種の販売台数があがることになればメーカーとしても穏やかではいられない部分がありますからね。(個人的見解です)

 エントリークラスのスマホも、Snapdragon480やDimensity 700(6020)の処理能力で、そこそこ使えるものになったのも今や昔で、SoC据え置きの実質値上げ状態?と囁かれる今日この頃になっています。それをくつがえした?と注目されるのがDimensity 7025 端末ではないのかなと期待半分でいるところです。ゲームでのレビューはタイトルによりカクついて無理そうですが、そもそもポテンシャルを期待するSoCでもないと思いますので、基本動作が少し向上すればいいという感じです。ローエンドSoCで、MediaTek製のSoCシェアが伸びたと報道にありましたが、その背景には「半導体の供給不足」がありますから、微妙なところです。

 比較的古くなったといえるDimensity 700を採用したAQUOS wish4は、大画面を採用した今のトレンド?にのった端末だと思いますが、タッチパネル操作に安定性があるとしたら、さらに優位性が増す印象です。ひと昔前の格安スマホは、出来合いの仕上がりのものがほとんどで、数回タップするだけの操作では気がつかないと思いますが、操作性がよくないものがほとんどでした。昔のAQUOSシリーズでも例外ではなかったと思おますが、安定性については他機種と比べるとタッチパネルの操作性で、少しよかったと思えます。たいていの格安スマホは安い部材の寄せ集め的な感じで、調整もほとんどされていなかったと思います。安ければ売れるだろうという感じの機種が多く、実際にはマニアぐらいしか相手にしていなかったと思います。自分もかなり導入した過去があります。現在、それらは1台も生き残っていませんし、あまり役にも立ちませんでした。

 2年前ぐらいからかエントリークラスのスマホでも処理性能があり、性能があがるにつれて、操作の安定性だとかスペックよりも「品質」を求められてる傾向がでてきていたと思いますが、スペック競争で商戦に勝つことを優先した結果として、人気がなくなるということがミッドレンジでも起きていた印象は拭えないところです。使えない非力なSoCを採用して人気が落ち売れなくなったタブレットの二の舞になる可能性もでてきていると思えます。国内シェアで、iPhoneにおされ30%を割ったAndroid端末は岐路に立たされていると思います。大手3キャリアに端末を供給して販売台数を稼ぐというスタイルになると、SIMフリー版にしてもキャリアの端末割引が見込めない分、苦戦をしいられるのではないかという予想になりがちです。スペック的には、Android OS 必要最低スペック要件のRAMは、6GB ですので、ROM 128GBとあわせて、RAM 6GB+RAM 128GB 仕様の端末が求められるかと思います。しかし、端末割引制限があるので、その額におさめようとした低スペックの端末が量産されているというのが現実かと思われてなりませんね。