2020年3月16日月曜日

中古のスマホを導入する際に気をつけていることなど

 筆者が格安SIMを利用しはじめた頃はSIMフリーの端末はほとんどない状況でした。その頃のauキャリア端末はSIMロック解除なしでau網の格安SIMなら利用できましたが、au端末は中古ショップでしか導入できないので未使用ながら中古扱いのものを使っていましたが、au端末の仕様が変わり今はSIMロック解除をしないと格安SIMは使えなくなりました。docomo端末もdocomo網の格安SIMを使えますが2016年あたり以降の端末でないとテザリングという機能が使えないので筆者には必要条件を満たしていない端末なので、SIMフリー端末に注目していましたが、ゲームはしないのでエントリークラスの低スペックのものを使っていましたが通話やテザリング以外で使うことはほとんどありませんでした。いまではSIMフリー端末も普通に家電販売店で売られています。
 さて本題ですが一般的には音声通話ができてSNSができればいいぐらいですが筆者はホームページやブログをしていたので、スマホをPCの補助として使えないかと思っていましたが動作がもっさりして遅いエントリークラスの端末では時間がかかり過ぎるので諦めていましたが、数年前のハイスペックを使ってみたところ動作がエントリーよりも速いのでなんとか使えるレベルだったことを知りました。SoC:SDM800(Snapdragon800)を搭載したnexus5がそれです。それで2019年にSDM800からSDM808、SDM810、SDM820の端末を使ってみたところ、当時のこのクラスのSoCには発熱の問題を抱えていてSDM820になると機種によっては発熱がひどくカメラが熱で起動しないという不具合が発生するほどでした。発熱が大きいということは、電子パーツは熱に弱いですから製品寿命も短いということになります。実際、SDM820の中古の某機種を手にすると熱でかなりダメージがあるという印象で背面パネルも少し強く押すとパリパリと音がするほど劣化していました。SDM820の発熱問題は知られた話で、常に熱を帯びてるという状態で動画再生をするとさらに熱量が大きくなりますので、これで作業を1時間もする気にはなれず、SDM820からは撤退しました。SDM810も同じような傾向にあるSoCのようで熱がありますので、SDM808やSDM800を使うようにしています。
 次に中古端末で気をつけたいことがバッテリー(電池)劣化です。バッテリー劣化は2年使うと初期性能の70%ぐらいになり、機種によっては充電を毎日しないといけなくなりますので、使用感のある中古は実用では期待できない状態だと思っておいていいかと思います。また、利用履歴はわからないので数回落下させていてもケースに入れていれば外観からはわかりません。中古には、このようなリスクがあることを予めあることを知っていないと痛い目をみることがあります。前述のSDM820の端末は充電中に画が乱れがたまに発生する故障品でした。

画面半分が見えなくなる故障ありの端末


 今までスマホの性能を知るためにバッテリーが劣化してる中古を導入していましたが、バッテリー持ちが短いときついので、なるべく未使用の物件を選ぶようにしています。
 一般的にはスマホは連絡するためのもので数年前までは、性能的にもそんなものでしたが現在では性能もある程度ないと使えないといえる状況かと思います。セキュリティにおいてもOSが古いとサポートが切れていてお薦めできません。現時点でAndroid8.1以前のOSはセキュリティサポートが切れています。普段使いのメイン機を想定すると、できるだけ最新のOSである必要があります。
  今後、次世代5G通信がすぐそこまで来ているので4G端末にコストをかけるのは得策ではないと考えている筆者には、セキュリティサポートは切れていてもかまわない使い方であればコスト面から古い機種で済ませたいと試している段階です。
 最後にキャリアスマホの中古で気をつけたいのはネットワーク利用制限についてです。キャリア端末の製造番号(IMEI)はすべてキャリアで登録されています。各キャリアでは、問題がある端末はネットワーク利用制限をかけることができます。[○]は問題なしですが、[△]は一般的に端末代金のローン支払いに問題が発生していてネットワーク利用制限がかかる可能性がある端末です。[×]はネットワーク利用制限がかかっていて回線接続ができない端末です。簡単に説明しますと[△]の端末が[○]になることはありません。これはキャリアと契約者での話であって、中古市場で導入する筆者のような第三者とは関係のないことなので、赤ロム([×]の端末)になったとしてもキャリアに問い合わせる法的権利もありません。ということは、[○]の端末で未使用であってもキャリアの中古端末はキャリアからすれば契約をしていないユーザーが勝手に利用している端末ということになります。中古ショップで赤ロム保証がありますが、赤ロムになった端末代金を返金するというもので、[×]のネットワーク利用制限が解除されることはありません。このようなリスクがあるので、筆者はSIMフリー端末を予備機として用意しています。