2016年11月28日月曜日

ドコモ 一括648円のスマホ MONO MO-J01を2016年12月に発売 その事情とは?

 ドコモが「格安スマホ」(格安SIM運用)に対抗する一括648円のスマホ MONOを発売する。648円での購入には、端末購入サポートの契約が必須となる。
 筆者は、さっきMONOのことを知り端末のスペックを調べ、MONOについての記事を読んでみたものの特に関心を持つところはなかった。なぜなら、MONOはドコモ製品であって、SIMロックがかかっていて、そのままではSIMフリー端末の様には使えないからである。また、ドコモのspモードを利用するのに、ドコモ端末は独自仕様になっており、SIMロック解除をしても格安SIMなど他社のSIMカードでは、テザリング機能が使えない。MONOは、ドコモ専用端末であって、市場に出まわっているSIMフリー端末とは、まったくの別物と考えてもいいと思える。
 MONO MO-J01の製造は、ZTEという中国メーカーで今回がドコモではじめて端末を供給することになった。それまでは、OCNモバイルONEの端末セットの「gooのスマホ」の一部に供給していたという実績を持つメーカーです。スペックは、防水・防じん対応やハイレゾにも対応しているけれども、ワンセグやおサイフケータイはない。
 ドコモの手厚いサポートを受けられる格安スマホというのが製品コンセプトにあると思えるのだが、端末そのものは先にあげたようにドコモ専用機であって、SIMフリー端末でもないので筆者からみると理解しがたいところがある。これは、総務省の端末0円を禁止するガイドラインでは、3万円以下の端末には適用されないというところから出てきた商品のようだ。
 MONOのスペックや機能からセカンド端末として、子どもなどの家族用にスマホが欲しいなどドコモユーザーにとってニーズのある商品だといえるのだが、月額料金やトータルでの支払額をみると格安SIMと比較して、通信費の削減にはならないこともあるようだ。しかし、ドコモの手厚いサポートを必要とするなら、スマートフォントして、ワンセグやおサイフケータイはないもののゲーム以外の使い方であれば、データ通信速度も格安SIMより速いし、シンプルな使い方において動作には問題なさそうな印象だ。筆者は、中国メーカーのZTE製スマホを使ったことがないので液晶表示だとかバッテリー品質など気になるところが多数あるのだけど、中国製の格安スマホを数機種使ってみると、多少の不満はあるもののタッチパネルなどの基本動作に不安を抱くほどのものでもないレベルではあると思えるので、スマホにあまり期待しないユーザーであれば選択肢としてありなのではないかとも思うのだが、ドコモ専用機であることは頭においておく必要があるでしょう。