2016年11月29日火曜日

ドコモ 648円スマホ MONO MO-J01の端末としての性能を考えてみました

 2016年12月に発売されるドコモのMONO MO-J01は、端末購入サポートを契約すれば一括648円で購入できるということでメディアが取りあげているものの、基本的にドコモ専用端末であって、そのままではSIMフリー端末と同じような運用ができないところがあり、料金面でも月々の通信料金から端末代はなくなるが、格安SIMとの比較では通信料が安くなるというわけではない。
 では、MO-J01の端末としての性能はどうなのだろうかをまずみていきたいと思う。基本スペックでは、4.7インチ液晶を搭載していて、SoCがSnapdragon 617 オクタコアで、VoLTEや防水・防じん対応になっているもので、おサイフケータイやワンセグは非搭載である。この端末は中国メーカーのZTEが製造している端末でもあるので、ハイレゾに対応しているものの国内向け仕様ともいえるおサイフケータイなどには対応していない。なので、おサイフケータイが必要なユーザーにとっては、セカンド端末としての使い道になるが、どちらかといえばスマホに詳しくないお年寄りや子どもに持ってもらうスマホと言えなくもない。また、ガラケーで用が済むなら必要がないともいえる。
 さらに詳しくみていくとWi-Fiは、2.4GHzのみの対応となり、OSもAndroid 6.0で今後Android 7.0にアップデートできるかは不明。キャリアスマホ全般にいえるキャリア専用アプリによるメモリ消費については、RAM 2GBなので不安になるところだが、この端末はチューニング(調整)をしてあるとのこと。ボディーの背面はガラス仕上げであるが、オールプラスチック仕上げのようなチープさがない程度のものではないかと思う。ほかマナーモードに切り換える物理スイッチやストラップホールがあるところはキャリア的配慮のある端末だといえる。総合的にみると、液晶サイズを4.7インチとして、ボディーをガラス仕上げにし、防水・防じん対応ということで、SIMフリースマホと若干の差別化がされているが、この差別化がユーザーにどれだけの訴求力があるのかは予測できない。筆者からみると、SoCがSnapdragon 617であったりして、一世代前のSIMフリースマホをドコモ専用機としてマイナーチェンジした端末に思える。
 筆者もそうなのだが、格安スマホの見ためのチープさというのは結構気になるところがあって、手帳ケースを使ってしまうところがある。その点で、MO-J01は問題ないなそうなのがユーザーによってはストレスレスになるので選択肢になりえる存在だとも思えます。