2014年10月22日水曜日

iPhone 5c は、なぜ売れなかったのか?を考えてみた

 iPhone 5s/5cと同時に発売され、iPhone 5sは人気があり、iPhone5cは売れませんでした。その大きな原因を2つあげていることが多いです

・ 高い価格設定
・ 4インチの液晶画面は小さかった

 これに加えて戦略が云々とかありますが、長年アップルを知っている筆者から言わせると、「これ(iPhone 5c)では、盛り上げれないかな」です。市場では、ボディー素材のポリカーボネートからチープとか、廉価版などと言われしまい、セールに水をさす格好にはなっていますが、プロダクトとしては、まとまっているのだけど、ユーザの目には魅力的に映らなかっただけの話であって、Android スマホの影響もあり、iPhone 5c を手にしようとする人が予想より少なかったわけです。
 iPhone 5 と内容的には変わらないiPhone 5c をポップに、カラフルにして一般ユーザの拡大を図ったというのは理解できますが、その発想が品質は別にしても商品自体の訴求力を阻害し、中途半端な製品ができてしまったということだと思います。つまり、巷でよくやる甘い考えで、見た目が陳腐なイメージのiPhoneを誕生させてしまったことが、iPhone 5c が売れない理由です。その後に、「液晶サイズが4インチで小さかった」とか誰でも思いつくことが後付であるだけです。
 誤解がないように付け加えておきますと、ターゲット市場のマーケティングやPR広告などに商品を落とし込んでいく過程において、Appleは売れない商品を生みだす要因になる判断ミスを早い段階でしてしまったのではないかと思います。大ヒット商品にするのに、あのボディーカラーは正直言って有り得ないでしょうし、大勢の支持を得るだけのものを商品に与えることができなかったことに少し残念な思いがしました。