2015年6月28日日曜日

SONY Xperia を格安SIM(MVNO)で使うのには


 今年、発売された国産SIMフリースマホ SONY Xperia J1 Compact は、docomo回線の格安SIMで使うことができます。いままでの様なキャリア専用のXperiaを格安SIMで使用する上での問題から解放されたと言っていいかと思います。
 まず、Xperia J1 Compactはどんなスマホなのか主な仕様をみていきます。約4.3インチのトリルミナスディスプレイ for mobileを搭載した横幅約65mmのコンパクトサイズのスマホです。CPUは、2.2GHzクアッドコア、RAM 2GB、ROM 16GB、バッテリー2,300mAhです。Android 4.4。詳しいスペックは、ソニーストアでご確認ください。

ソニーストア

 Xperia J1 Compactは、docomo Xperia A2 SO-04F(2014年夏発売)をベースにしたものだと言われています。機能面での大きな違いは、J1 Compactにはワンセグがないということです。また、SIMフリー機ですから、キャリアサービス用のアプリがなく、余分なメモリの消費がないので動作は安定しているのではないかと思われます。

 キャリア XperiaのAndroid 5.0へのバージョンアップ対応が発表されました。J1 Compact はどうなのかというと、ソニーモバイルコミュニケーションズはグローバル展開をしている企業ですから対応する見込みがあるかと思います。

 今後の注目点は、J1 Compactが格安SIM So-netとは別に単独販売になるかどうかです。SIMロックフリー機ですから、docomo Xperiaとは違い、格安SIM(MVNO)でテザリング機能が問題なく使えます。このテザリング機能は、モバイラーにとって大きいもので、これが使えないスマホ(デバイス)は必要ないといえるほどのものだと言えます。これはキャリア端末が独自の仕様の為に起きる制限で、2015年5月からキャリアのSIMロックフリーとは直接的に関係なく、現在でもdocomoスマホで格安SIMを使うとテザリング機能は使えません。
 この問題を解消するために、Xperia の海外仕様のROMをdocomo スマホ(Z3など)に入れようというものがあります。これは保証外になることですから、トラブル対処できる上級者向けの話なので、一般ユーザにはお勧めできない方法です。海外用のものですから、おサイフケータイが使えなくなるという報告がネットにありますね。

 Xperiaを格安SIMで運用するということは、Xperiaのブランド力を考えると今までの格安SIMのイメージも大きく変わるものだと思えます。一般ユーザにほとんど知名度がない海外の格安スマホのセット販売が主だった格安SIMは、Xperiaなどの国内メーカー製SIMフリースマホでやっと市民権を得られそうな状況まできています。また、一般ユーザが重視するカメラ性能をみると、ノイズ処理など格安スマホは通にとっては使い物にならないものが多いと思います。

 総合的にみていくとSIMフリースマホとして登場したXperia J1 compactの存在は際立ったものと言えるでしょう。J1 とdocomo Xperia Z3 などのスペックを比較しながら格安SIMで使うにはという主題で話を展開しようと思ったのですが、そんなには詳しくないので機会をあらためることにします。
 ソニーモバイルコミュニケーションズが、J1 Compact以外のSIMフリースマホを続々と国内市場に投入しないだろうかという話もしたかったのですが、これも機会があればということにします。