2016年7月3日日曜日

ASUS ZenFoneシリーズを支持するコアなユーザー動向

 格安SIMの普及で、SIMフリースマホを求めるユーザーが拡大しているのではないかという憶測の中で、ASUS ZenFoneシリーズのユーザーの中に必ずいるのではなかという新志向を持つユーザーについて考えていきたいと思います。これはまずASUSという台湾にあるPCメーカーについて理解しておく必要があるのですが、そんなことを知っても意味ないと思われた方々とは、ここでお別れです。
 ASUSは、PCメーカーですが自作PCをしたことのあるユーザーには、お馴染みのメーカーで多くのパソコンの中には、ASUSのマザーボードが入っていたりします。筆者は、ASUSのマザーボードで自作PCを数台組んだことがあります。タブレットやスマホを製造する前から、ASUSのことを知っているユーザーでもあるわけです。こうしたユーザーは、PCにおいてキッチリ動作すれば文句なしという考えを持っています。しかも、データ重視であって、ベンチマークも参考程度にしか考えない超現実派です。
 ASUSもAppleと同じように、今後のPC販売台数のことを考えてのタブレットやスマホへの市場参入です。会社経営としては真っ当な考えですが、そう簡単に比較的サイズの小さいデバイスで成功をおさめることはないということも今までの流れをみても自明なことなんですが、ASUSはうまく市場動向を見定めてスペック的に魅力ある製品をだしていくことで成功したと言えます。そして、よいよ指紋センサー搭載のZenFone3シリーズを発売するところまできました。
 Nexusタブレット(2012、2013)をASUSが製造したことで、タブレット市場のシェアを拡大し、市場の信頼を得て、ZenFone5で一般ユーザーにも獲得することに成功し、かなりのコアなZenFoneユーザーを獲得した状態になったのではと思っていました。そして、ZenFone Goの発売で、SIMフリースマホのシェアをさらに拡大して、その存在を確実なものにしたと言えるほどの結果をだしています。
 
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 iPhoneもそうですが、こうした支持と言うのはコアな支持層があって、はじめて形成されるものなので、ZenFoneシリーズの支持層が形成されていると思えます。気にかかるところは、ZenFoneシリーズの支持層と言うのは、ほとんどが中級者以上の知識を持っているので、この流れに一般ユーザーが引っぱられてZenFoneを導入すると、かなり不満に思うところがでてくる可能性があるのではないかというところです。ここは、ZenFoneシリーズが格安スマホという価格で勝負する端末として誕生しているところなので、正直いってボディの仕上がりは、かなりチープ感漂うものになっています。しかし、ここにコストをかけてしまうと、格安スマホで性能や機能面からコストをかけないとはいうのはパッシングの対象になってしまい、ZenFone離れが生じることになるので、そうそう外観にコストをかけることはないという事情があります。つまり、スペック的に平凡で外観にコストをかけた端末を発売することが許されない状況があるのかもと筆者は考えています。
 iPhoneにしてもZenFoneにしても、もともとPCメーカーが製造しているところが共通点になっていて、通信系の中国メーカーや国内の総合電気メーカーとは流れが違うかなっといった風情です。この流れは、コアな支持層の取りこぼしをしない戦略であれば、失速することはまずないと思います。それとは対照的に通信機器系のメーカーはかなり劣勢な情勢になってきているのではないかと思います。