2016年7月22日金曜日

SIMフリーZenFone Goを考えると筆者ならこうなった

 1万円台から2万円前後のSIMフリースマホ(格安スマホ)は激戦区になっているが、ZenFone2 Laserも20,800円(税抜)に値下がりして、この価格帯に参入した。筆者は、ZenFone2 Laserユーザーなので(あまり使っていないが)、5.5インチHD液晶ディスプレイ搭載のZenFone Goをよく考えるようになった。これは、電子書籍に使うことを主な目的としている。



7/15 10時~夏の格安スマホまつり ASUS ZenFone Go (ZB551KL)(全3色)+ 選べるOCNモバイルONEセット 【送料無料】Yahoo!ショッピング内NTTコムストア

 NTTコムストアで開催中の「格安スマホまつり」では、値下げしたばかりのZenFone2 LaserとZenFone Goが同じ16,800円(税抜)になっているので、どちらにしようか迷っているユーザーも多いと思われるので、まずはここから話をしようと思う。
 筆者は、ZenFone2 Laserを使っているが、それでもZenFone Goを検討しているのは、5.5インチHD液晶ディスプレイを搭載しているということが大きい。これは5インチHD液晶だと、電子書籍にはやや狭く、特にマンガとなるとフキダシの文字が小さくて読みにくいので、ストレスを感じるからだ。それと、バッテリー容量がGoの方が3,010mAhとやや大きいことがあげられる。逆にアウトカメラはレーザーでピントをあわせる1300万画素のLaserの方が800万画素のGoよりも良い。細かいところをみていくと、ディスプレイの表面は、Laserではゴリラガラス4を採用しているが、Goは通常のもののようだ。また、Amazonのカスタマーレビューをみていくと、Goは、SIMスロットが認識しないという外れ端末が存在することがわかる。これは数件あったので、すでにメーカーでも把握しているところだと思える。いつごろ製造したものに不良が多いのかはわからないので運任せといったところか。
 また、Laserを使っていて液晶表示は正直に言って目にチカチカするもので、ブルーライトカットは入れておきたいところ。たぶん、Goでも同じなのか、もしくは価格からみるとLaserよりも落ちる液晶表示ということも考えられる。音質については、Laserのスピーカーでいうと、落ち着きのないシャリシャリ感があって、聞き取りにくいところがある。Goがいままでの改良版であれば、発売日にひらきがあるので、マシになっている可能性はないとは言い切れないが、ここは実機で確かめるしかない。Android OSバージョンは、手持ちのLaserが、5.0.2で、いまだに6.0へのアップデートはなし、Goは、Android 5.1.1で、現状ではGoの方が新しいのだが、Goは6.0へのアップデート予定を確かな情報としてはキャッチしていません。Laserの方も国内版がいつアップデートなのか「?」です。
 SoCは、どちらもクアッドコアだが、Goに採用されているQualcomm Snapdoragon 400は、LaserのSnapdoragon 410よりもひと世代前のもので、3Dなどが弱い。とはいっても、410も決して3Dに強いSoCとは言えずゲームには向いていないSoCだと言える。クロック周波数は、1.4GHzのGoが上だが、同世代のSoCではないので、クロック周波数だけはわからないところがあるし、LTE対応した通信機能が400と410で違いがあるのかどうかの方に関心が向くところだ。
 ざっくり言ってしまえば、総合的にはZenFone2 LaserがGoよりも上なのだが、部分的にはGoが優っているところもあって、あとは本体サイズや用途を考えてどちらにするかを詰めていけばいいぐらいの話に思える。ちなみに、Goのディスプレイはやや粗めではないかという情報もあったが、ここら辺はもともと高精細ではないし期待する価格帯のものではないので、動画を美しく観たいユーザーには向かないと言っておきたい。高精細のものと比べると差は歴然としているが気にならないと思うユーザーも多くいるだろうと思う。5インチぐらいのHD液晶ディスプレイで、画像ファイルなどを細かくチェックするとかはFHD以上の高精細タイプでないとできないと筆者は思っている。価格から言っても、それ相応として考えておいた方がいいと思える。
 また、「格安スマホ」なのでボディーの仕上がりとかは、キャリアのスマホとは比べものにならないのだが、細かいことを気にしないタイプのユーザーなら問題にならないとは思う。コストダウンしている分だけ、ボディーの細かい仕上げにはコストをかけられない事情があるとして目をつぶるしかない。ASUSは、スマホ以前にも安価なタブレットを数多く販売しているので、仕上がりが良くなくても心配する必要はないかと思う。実際にASUSタブレットを使っていたが、独自のノウハウはあるようだ。
 さて、ZenFone2 LaserとZenFone Goの比較でみてきたが、この2機種はQualcomm社製のSoCを採用していることが大きな魅力となっている。というか、他にMediaTek社製のものとかだと、ベンチマークテストではいいのかもしれないが、MediaTekのプリインアプリがかなりあって、しかも通信ログなどを読み込む権限を持っているので、どんな使われ方をしているのか確認がとれるまで筆者は、MediaTek社のSoCとは距離をおくことにした。したがって、この価格帯でMediaTekのSoCを採用している端末はスルーすることになる。また某メーカーでは、子会社が製造しているSoCを採用しているが、所詮パクリものという噂もあって、かの国のものでもあるし何が仕込まれていて個人情報もブッコ抜かれているかと思うと、セキュリティに無関心なユーザーはリスクに身を晒しながらSIMフリースマホを使っているわけで、筆者にはストレスが大きすぎて、これもスルーしかないと思えるのだ。ここは個々のユーザーが判断すればいいところで、余計なことでストレスを背負いたくない筆者の護身術として、そうしていると考えていただきたい。
 ZenFone Goについては、mineoが8月下旬に端末セットに富士通 arrows M03やHUAWEI P9 liteと追加するので、mineo(ドコモプラン)ユーザーである筆者は、キャンペーン割引に淡い期待をしている。