格安スマホのSoCでは、台湾のMediaTekを採用しているものが多くありますが、筆者が導入したSIMフリースマホ arp AS01MもMediaTekのSoC MT6735Pを採用していて、実際に使っています。AS01M以外にも国内では、FREETEL priori3S LTEなどが、MT6735Pを採用しています。MT6735Pの上位モデルMT6735(1.3GHz)は、同じく人気のFREETEL SAMURAIシリーズMIYABIのSoCに採用されています。
SoCの情報では、ベンチマークなどの処理能力の話がほとんどですが、スマホの製品性格上、消費電力や通信機能、発熱などが重要なチェック項目になります。特に発熱は、半導体などの電子パーツは熱に弱いという性質がありますから、熱による部品の劣化で製品寿命が短くなり、故障の原因にもなりますので、ベンチマークよる処理能力の比較も大切ですが、こういった情報も同じくらいの重要性があります。
さて、実際にMT6735Pの端末を使ってみると、1GHzなので限界値が低いということがわかります。どういったことで表面化するかというと、長時間の動画再生で冷却しないとまずいことになることがわかりました。
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arp AS01Mで動画再生を数時間していたところ65℃に上昇 |
ほか気になったところでは、MT6735P関連のアプリに通信機能があるというところです。SoCの制御に関係しているのかなにか知りませんが、ネットでは「MTKLogger」のremove方法を解説したものもあって、使い用によってはユーザーにリスクのあるものではないかと考えています。MediaTekのアプリは「MTK」が付きますのでみてみると、すべてアプリに通信についての権限もあって勝手に
電話の発信をすることもできそうな感じですね。
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MTKLoggerは問題視さているようだ |
さて、熱問題に話を戻しますと、先を行くクアルコムでも、ハイスペックモデルで苦戦しているようです。そもそもクロック周波数をあげて、しかもコアがたくさんあるわけですから発熱を抑えること自体が至難の業ですが、スマホを負荷のかかるゲームなどに使う場合のことだと思うので、筆者は知らないところではありますね。