2016年7月6日水曜日

好調のSIMフリースマホ 5.5インチ ZenFone Goを解説しました

 BNCランキングのSIMフリースマホのシェアトップになったASUSのZenFone Goを筆者が解説していきます。国内向けSIMフリースマホで、5.5インチHD液晶を搭載したものでは最安値レベルのものですが、売れている理由はそれだけはありません。そこのところを解説していきます。

格安のSIMフリースマホは、セカンド端末や予備機として、または必要な用途に限定して条件にあう機種を求めるといったものになります。ZenFone Goは、5.5インチHD液晶を搭載しているので、電子書籍に使おうと思っているユーザーをもカバーしていると言えます。
 スペック面で注目されているその他のところは、SoCのSnapdragon 400 1.4GHzです。たぶん、MOTOROLAのSIMフリーMoto G 3rd Genと同じものかとは思いますが、このMoto G 3rd Genは海外の動画では、アプリの切り換えが上位機種以上だということを実機を比べて紹介していて、処理速度は意外に良い結果を出しているようです。そして、バッテリー容量が3,010mAhで、ZenFone2 Laserの2,400mAhよりも実用性が高いと言えます。それと、Android 5.0ではなく、Android 5.1であるところはポイントがありますね。
 2万円前後で、5.5インチHD液晶搭載で、バッテリー容量も3,010mAhで、SoCもミドルレンジクラスでは性能がちょっといいというこになるとお小遣いで買う人が続出したと思います。この価格帯で、5インチHD液晶搭載のは、さまざまなメーカーから出ていますから分散しますが、5.5インチはZenFone Goだけといった感じになりヒットしたということだと思います。それとSoCのSnapdragon 400がちょっといいとか3.010mAhでバッテリー持ちがいいとかの導入する理由として説得力があるところです。この3つの説得力のある理由があってこそGoが売れると言っても過言ではないでしょう。
 ところで、このGoはほとんどの格安SIMで端末セットとして提供されていますが、mineoでも7月下旬から採用されるということで、個人的に楽しみにしています。筆者は、ZenFone2 Laserユーザーなんですが、ドコモ回線MVNOの音声通話用端末として使っているので、あまり出番がないというところで、データ通信端末として期待できるGoを導入したいと思っています。
 ZenFone Goのカメラ性能ですが、800万画素なんですがQRコードが読み込めればいいという程度のもので、この価格のものですと、ほとんど期待できないのが現実です。個人的にはメモとしても使いませんね。たぶん、中国製スマホのカメラ部は共有パーツだと思われますが、先日導入したarp AS01Mのものと、Goの画像をみてみると同等レベルでした。質感が潰れてしまいブログなどでも、よほど上手く撮らないと使えないと思います。カメラについては中国製スマホの課題でもありますね。
 今後も競合製品があらわれない限り、ZenFone Goは2万円前後のSIMフリースマホのスタンダードとして売れ続けると思います。ASUS独自のUIは、スマホ初心者でも使いこなせるほど使いやすいものになっているのが、そう考えることができるポイントのひとつでもありますね。
 さて、7月下旬に国内メーカーのSIMフリー第3世代が富士通とシャープから発売されます。デザインも一般受けするクセのないものに仕上がっているので、メインの普段使いなら、この2機種から、また前機種の第2世代のものもスペックは、ほぼ同じなのであわせて4機種ぐらいから選べる状況になります。中国メーカー勢は指紋センサー搭載のものを軸に普段使いのものに食い込もうとしていますが、たぶん成果はないだろうと思います。特に地方では人気がないのか大きいです。どちらかというとセカンド端末でデータ通信専用としての性格の強いZenFone Goは、このポジションでスタンダードになるのではないかと思っています。