2016年7月9日土曜日

SIMフリーFREETEL MIYABI VS arp AS01M 面白い関係性を探る

 2015年10月に、19,800円(税抜)のSIMフリースマホとして注目を6集めたFREETEL MIYABI(雅)なんですが、筆者は2016年6月からNTTコムストアが販売しているarp AS01Mを使っていて、AS01MのSoCがMedia Tek MT6735Pなので、同じくMedia TekのSoC MT6735(MT6735Pより上位モデル)を採用しているFREETEL MIYABIの情報をチェックしたところ、サイズは若干違いますが、前面と背面の近接センサーやカメラやボタンの位置が同じで、アルミフレームの構造もほぼ同じことから、中身(スペックは異なります)の回路基盤も同じものを使っているのではないかという憶測を持つようになりました。どちらも通知ランプがないところも同じです。
MIYABIの画像とAS01Mを比べると、アルミフレームの構造が同じではないかと思います。FREETELは、中国メーカーにODM(OEM)製造を依頼していると思われますので、たぶん同じメーカーがAS01Mを製造していると見ていいかもしれないと思っています。このarp(キャセイ・トライテック社)は、5.5インチのWindows 10 Mobile搭載のSIMフリースマホも販売しています。
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 arp AS01Mは、もとの販売価格は2万円前後で、価格はほぼMIYABIと同じなんですが、SoCや内部ストレージ、カメラがスペックダウンしていて、RAMは3GBという仕様になっています。また本体サイズの厚さは、AS01Mの方が薄くなっています。
arp AS01Mの上部にある ヘッドフォンジャックとUSBポート
AS01Mの厚さは、7.65mmとMIYABIの8.2mmと比べて薄くなっていることはわかりますが、センサーやカメラ、ボタン位置は同じで、アルミフレームに入っているプラのスリット位置も同じです。そもそも、SoCがMedia TekのMT6735とMT6735Pなので、同じ基盤を使ってるのではないかと思いますので、MIYABIをベースにブラッシュアップさせたものが、AS01Mではないかと勝手に思っています。
 なぜ、そう思うかと言うと、AS01Mは見た目はそうでもないですが、筐体の仕上がりは筆者の持つ中国製のテイストとは若干異なるものだったので気になっていたいたわけです。そこで、MIYABIの画像をよくみると、AS01Mとほぼ同じだったので、同じ中国の製造メーカーが別ルートで仕様を多少変更して国内投入しているSIMフリースマホではないかと思ってしまったということになります。もし、そうであれば、AS01MはMIYABIのマイナーチャンジ版とも言えなくもないですね。ここらへんにAS01MのRAM 3GBという変に思う仕様になった原因があるような気がします。
 さて、「VS」の方ですが、どちらの機種もコストパフォーマンスが優れているということですが、中級者以上でないと対応できないものだと言えます。スペックのバランスは、MIYABIの方がいいのですが、1,300万画素のアウトカメラのホワイトバランスとか、ちょっとまともになっていないところがあって、かなりな仕上がりになっているようです。タッチパネルの反応の鈍さはゲーム用途には致命的です。また、AS01Mもそうですが、4G回線につながるまで数分かかります。場合によっては、5分以上3G回線のままとかありますね。MIYABIのアップデート内容をみると、この4G回線へのつながりの遅さを改善したとありましたので、同じだと思います。こうした実際の内容をみるとどっちもどっち的な印象を受けます。ライトユーザーなら、NTTコムストア販売の価格の安いAS01Mでいいのではないかと思いますが、FOMAプラスエリアには対応していないので、スペックだけみるとMIYABIの方が総合的には良いとしていいでしょう。
 AS01MのRAM 3GBというのは、Android OSのメモリ管理の仕方を知っているユーザーなら、疑問に思うところです。ゲーム以外で普通の使い方ならRAM 2GBでいいわけで、RAM 3GBにした意味がなんなのか不明です。法人向けの特別なアプリを動作させる為の仕様なのかなとも考えてみました。実際に使ってみると、SoC MT6735P クアッドコア 1.0GHzの限界がすぐ来てしまいRAM 3GBの意味がないと思う場面がありますね。特にアプリを数多く使い分けしているユーザーには、MT6735Pは向きません。アプリの切り換えに数秒かかるようになりました。このSoCで、RAM 3GBとか積んでも意味がほとんどない。RAM 2GBにして使えるほどのカメラにバージョンアップしてもらった方が良かったのではと思いました。
 MIYABIの方は、FREETELアウトレットで13,800円で販売されるなど、販売価格がいくらになるのかというところで注目されている端末だと思います。MIYABIの初期ロットにマルウェアに近いアプリが入っていたということで(現在は削除済み)、セキュリティ面での脆弱性が話題になってしまい、価格との兼ね合いで導入を検討する機種になっています。どちらにしても、ルート化などを知っているユーザーが遊び用にとかセカンド端末として考えるような位置にあると思われます。普段使いにしても通知ランプがないのがイタイですね。スペック表をみている分には大変魅力的なので、とても残念に思えます。
 筆者が、MIYABIを気にかけるのはアウトレット価格なら、AS01MのSoC MT6735PからMT6735に乗り換えてた方がいいかなっと思えるところがあったからですが、タッチパネルの反応、カメラ性能、本体の重さが約150gというところが我慢できる範囲なのかどうかというところです。ほか、ディスプレイの色味が変だった場合は、ブルーライトカットのアンバー系をかけることで多少見れるようにできますので、あまり気にしていません。