2015年7月19日日曜日

実は悲惨な格安スマホの状況

 わかりやすく現状からいいますと、格安スマホと言われる外国製のスマホは、発展途上国向けの製品です。つまり、キャリアでは最新型のスマホが使え、格安SIMからスマホをはじめようというユーザは発展途上国並みの市場環境からはじめないといけないということです。キャリアスマホの白ロムは購入することはできますが、キャリアからすれば元の所有者とは、まったく関係のない人が使っているスマホということで、ユーザ側からみても、いつ利用制限を受けても文句も言えないのが実態です。このような最悪とも言える状況になった一因に国内メーカーのスマホ撤退がありますが、筆者がネットをみるにクレーマーの風評被害が大きかったのではないかと思います。Android 2.2から2.3になったころですね。たしかにこのころの国内メーカーでは、Android端末に不手際が多かったのは事実です。これは、キャリアが中に入っていたことにもよりますね。Androidは、Google認証が必要ですし、メーカーとのやりとがあって、最終的にはキャリアのサービスをてんこ盛りにした専用端末にして販売するという一般には理解されていない構造がそこにはあるわけです。
 この風評被害というのは、スマホの販売システムを理解しないで、できの良くないスマホをネットで批判し続けてしまい、それを読んだ一般ユーザが購入を控えてしまって売れなくなった。国内向けがメインだったメーカーが撤退した結果、品質の良くないというかそれ以下の端末を使う羽目になったというのが現在の状況だと思います。これは、一般ユーザにとって大きな損失になっています。
 格安スマホが売れているのは、発展途上国での話であって成熟した国内市場では、学生が遊びなどで使う程度のものです。品質については、誰でもiPhoneからまず考えるわけです。しかも、海外製格安スマホメーカーでのアフターサービスは、ほとんど期待できないところがあります。
 国内メーカーは、最近になってやっとSIMフリースマホを発売するようになったので、少し健全な方向がみえてきた気にはなっています。Android OSからみるとシステムの安定を今までのものと比べてみれば、SoCがSnapdragonであれば「買い」の状況ではないかと思いますが、SIMフリースマホでの国内メーカーの出遅れは、かなり深刻なように思いますね。