2017年2月18日土曜日

2/25発売の格安スマホ Wiko Tommy VS ZenFone2Laser(ZE500KL)

 国内に新規参入するフランスのベンチャー企業Wiko Mobileの第一弾は、エントリークラスともいえる税込で、ほぼ1万6,000円のWiko Tommyとなるようです。5インチHD液晶搭載で、標準的なスペックともいえるこの端末を人気のあるASUS ZenFone2 Laserとの比較でみていましょう。
 Wiko Tommyは、ホームボタンのあるナビゲーションバーが液晶内に表示されるタイプなので、ZenFone2Laserのように液晶下にプリントされているだけなので、暗闇でも操作ができます。どちらも、基本スペックはRAM 2GB、ROM 16GBとデータ通信端末としては標準的な必要最低ラインのものになります。気をつけたいのは、SoCです。クアルコム社のSnapdragonシリーズで、ZenFone2 Laserは、Snapdragon410で、その下位モデルのSnapdragon210を採用しているのがWiko Tommyになりますが、動作クロックは、1.1GHzタイプではなく、1.3GHzに引き上げられたSoCを採用しています。SoCは、CPUだけでなく通信やカメラを含む性能を決めるものなので、410と210の違いに注目したいところなのですが、筆者の所有する410搭載の端末と210のものを比べると消費電力に大きな差があるように思えます。また、GPUのビデオ性能は、Adreno306とAdreno304ですので明らかに差があり、動画再生においてはAdreno304で動作クロック1.1GHzでも問題なさそうなので、Wiko Tommyの動作クロック1.3GHzタイプでも大丈夫だろうと予測できます。しかし、410でさえもゲームなどには向かない性能なので、その下位モデルの210となるとゲーム用としては、まったく期待できないと言っていいかと思います。
 まだ、Wiko Tommyの操作性ですとか耐久性についてはわかりませんが、ボディーの仕上がりですとか毎日の生活に違和感なく使えるものであれば、勝算があると言えます。さすがに価格と性能で、割安感があった中国製品も品質については雑なところが目立ちますので、メインのものとして使っていくのには抵抗があるところだと思います。この点をクリアすれば、1,000円ぐらいの価格差でしたらカバーできる範囲かと思われますので、そういったところに筆者は期待しています。