2017年2月18日土曜日

格安スマホ Wiko Tommyになぜ注目するのか?ZenFone2 LaserやAS-01Mとの比較

 フランスマルセイユにあるベンチャー企業Wikoが格安スマホ Wiko Tommyで国内参入するというニュースで、まず筆者が考えたことは以前あったようなフランス企業を中国企業が買収したものなのかどうかでした。Wikoは政府機関のFrech Techのメンバーであることをアナウンスしているので、ひと安心といったところでしょうか。中国製品も格安スマホで健闘しているのですが、デザインや製品の仕上がりなど細かいところをみていくと頭打ち感があります。もちろん内部のパーツなどの品質面や通信機能について期待できるのかといえば、そうではないところがありますし、実際に使っていて早く買いかえたいと思っているので、今回のWiko Mobileの新規参入に注目しているといったところです。
 筆者の場合では、arp AS-01MのかわりにWiko Tommyを考えています。arp AS-01Mは大変良く出来た5インチHD液晶搭載の格安スマホなんですが、時折画面表示が乱れたりする(フリーズして再起動)ことやSoCのMediaTekのアプリにかなりの権限が与えられており、たぶん端末データがMediaTekに送信されているのではないかという疑いもあって、安心して使うことができません。Wiko TommyのSoCは、クアルコム社のSnapdragonでローエンドの210ですが、通信機能には安定したところがあり、MediaTekのように回線接続に数分もかかるようなことがありません。できれば省電力のSnapdragon410がいいのですが、それですと価格をおさえられなくなるので、バッテリー持ちからサブ的な使い方になりますが、AS-01Mにしてもバッテリー持ち(2,300mAh)は全然なので、2,500mAhのバッテリーを持つWiko Tommyの方がいくらかマシでないか思えます。
 この価格帯の格安スマホでは、家電量販店でも取り扱いのある某メーカーのものがROM 32GBもあって、MediaTekのSoCですがベンチマークのスコアもそこそこ良いとスペックだけみると良さそうなのですが、発売当初にはマルウェアがプリインストールされていたり、中古市場の情報をみると背面カバーががたつきやすく、電池パックがすぐダメになったり充電できなくなる不具合が見受けられるなど、そんなもんかと思ってしまう出来です。このメーカーは注文したスマホと違ったものを送ってくるなど何かとトラブルを起こすことで有名です。正直いって、こわくて注文できないところもあります。
 クアルコムSnapdragon410搭載のASUS ZenFone2 Laser ZE500KLを予備機として使っていますが、こちらはASUS独自のアプリが多いので筆者にとっては、かなり使いづらいものになっています。システムアップデートで、Android 6.0になり、マルチキャリア対応で、ドコモとau VoLTEの格安SIMが使えるのですが、ほとんど放置状態で、富士通のarrows M02(SoC:Snapdragon410)を導入することにしました。ZE500KLの背面カバーは見た目キズがつきやすそうで、専用ケースもキャリアのスマホのようには揃っていないのがマイナスポイントになります。電源ボタンが上部にボリュームキーが背面にあって、本体の両側面をすっきりさせたいのはわかりますが結果的には操作しづらいものになっているのが筆者が放置してしまう原因なのでないかと考えます。ホームアプリもASUS独自のものしかないので、ここもマイナスポイントです。
 このような状況から、Wiko Tommyに期待している筆者なのですが、SoCがSnapdragon210というローエンドのものなので、動作クロックは1.1GHzではなく、1.3GHzにクロックアップしたものですが、どこまで使えるのかに注目しています。Android 環境で、ゲーム以外にもある程度の性能が欲しい場面はあります.。Snapdragon210ですと、最低必要条件を満たすといった性能になるかと思いますので、ゲームをしない通話やSNS、ネット検索(ブラウジング)などを主にしたいユーザーにとっては候補になりえますが、それ以外ですとほとんど期待できないと思います。たとえば800万画素のメインカメラの画質ですとか、動画を少し編集したいなどには、ほとんど向かないものだと思います。これは、この価格帯の格安スマホすべてにいえることで、使い方は限定的になります。
 こうしたことを考えると、5.5インチのZenFone Goでいいんじゃないかとも思えますが、この機種は液晶表示のドットがやや大きめものですから、画面のちらつきがユーザーによっては気になるのではないかと思います。格安スマホにありがちな画面表示の色合いの問題ですとか、ちらつきですとかAS-01M(青系に違和感がある)、ZenFone2Laser(ちらつきと色合いが変)ともに欠点があって、コストダウンの影響が液晶にでているものは用途によっては候補から外すことになります。
 Wiko Tommyの品質や性能がどうなのか実機を手にしないと何とも言えないところですが、筆者の場合では、AS-01MやZenFone2Laserと比べて良いところがあれば、Tommyに乗りえ換えるつもりでいます。具体的には、AS-01Mとの比較では、バッテリー持ちとカメラ性能。ZenFone2Laserでは、操作性で優れていれば合格としていと思っています。