2017年2月15日水曜日

2/25日発売のSIMフリー格安スマホ Wiko(ウイコウ)Tommyについて

 Wiko(ウイコウ)というフランス企業が国内に新規参入する。第一弾として、Tommy(トミー)という税込で、ほぼ1万6,000円になる格安スマホを2月25日に発売される。この端末、VoLTE対応ということだが対応するキャリアをアナウンスしないという変な発表会をしているので気になった。
 Tommyのスペックをみていくと、SoCはSnapdragon 210 1.3GHzでRAM2GB、ROM16GB。バッテリー容量は、2,500mAh。5インチIPSのHD液晶搭載で、最近では格安スマホならこの程度は欲しいというスペックになっている。搭載OSは、Android 6.0になる。端末本体のデザインは、シンプルで少しロゴが目立つ位置(前面の液晶画面の下)にあるので、気にするユーザーも少なくはないだろうと思える。ナビげージョンバーは、液晶で表示されるので、暗い場所でホームボタンがどこかわからないといったことはない。
 格安スマホの欠点としてバッテリー持ちが良くないことがあげられるが、Snapdragon 210は、動作クロックが1,3GHzのもの(筆者が使っている端末のSnapdragon210は、1.1GHz)で消費電力が気になるところだ。バッテリー容量が2,500mAhとはいえ、実機を試してみないとバッテリー持ちはわからないところなのだが、やはりSoCの消費電力がやや影響して期待できるほど持たないのではないかという懸念がある。ちなみに、バッテリーは電池パック式で交換可能だ。
 メーカーの企業情報とかはまだ確認していないので、筆者には素性の分からない端末で、よくあるブロガー向け販促会が催されて訳もわからずに宣伝しているブログも見当たらないので、極秘扱いで国内投入する計画だったような気がするのだが、そこのところはどうなんだろうか。
 スマホは、ほぼほぼ毎日使うものなので耐久性があるとか、防水・防じん対応であるとか、国内では、おサイフケータイ機能が期待されるところなので、どうしても格安スマホとなるとサブ的な存在になってしまうところ。Wiko Tommyは、スペックは無難なので、あとは通信機能だとか耐久性だとか、タッチパネルの操作性など、ユーザーの評価が待たれる。ネットでは、スマホのコアな情報を扱っているところで話題にはなっていないようだ。低価格路線のものとしては、税込で1万6,000円だと、このスペックでは競合する製品の方が強くなってしまうので、なんらかのキャンペーンが必要だったのかもしれないと思えてしまう。しかし、この時期に発売するのは良い戦略とも言えるので、実機の品質しだいではヒットする可能性も少なからず感じられるとしておきたい。