さて、Wiko TommyもDG-W10MもSoCにSnapdragon210を採用しているのですが、これはエントリー(ローエンド)のSoCで、LTEに対応したものです。Wiko Tommyのものは動作クロックが1.3GHzで、DG-W10Mが1.1GHzです。筆者はDG-W10Mの実機を持っていますので、こちらの動作を参考にしながら、Tommyの性能を推し量っていきたいのですが、Android 6.0とWin10MobileというOSの違いがありますので、どこまで参考になるかは、正直あまりわかりません。
DG-W10Mでは、動作クロックが1.1GHzなので、Win10Mobileでも非力で、ブラウザの表示に時間がかかりすぎるなどということが頻繁に発生します。OSの完成度も低くバグが多いので、SoCによる動作不良なのかOSなのか、判別がつきにくいのですが、SoCとしては動画再生は問題ないですが明らかに非力です。動作クロックを1.3GHzにアップしたというのは、Android 6.0にあわせたというより、1.1GHzのSoCではスマホ端末に採用するには無理があったと考えていいでしょう。通話する分には問題ない程度だと考えていいです。
クアルコム社のSnapdragon210は、Snapdragon410の下位モデルで、GPUもAdreno304で、Snapdragon410のAndreno306と比べて低い性能だと思われます。筆者がもつSnapdragon410搭載のAndroid 6.0の端末ではポケットGOでボールを投げるシーンとかでは、少しカクついているのかなといった感じでがします。
次にバッテリー持ちですが、DG-W10Mのバッテリー容量は、2,300mAhで運用には問題ないようですが、実際には12時間持たせるのがやっとです。待ち受け専用として常にスクリーンOFFにしておけば、なんとかなりそうといった印象です。筆者はモバイルバッテリーは使わないので、バッテリー切れが気になりますので、DG-W10Mはメインでは使えないと思っています。Wiko Tommyのバッテリー容量は、2,500mAhですが、DG-W10Mの消費電力量をみると同じSnapdragon210搭載のWiko Tommyもあまり期待できないのではないかと思います。通話用としては朝出かけて夜に帰宅することを想定すれば、15時間以上はバッテリーが持たないと困るユーザーが大半かと思います。こまmに充電することを要求されるので、バッテリー持ちが良くない端末は使いづらい端末だと言えます。
|