2017年2月14日火曜日

AMD APU 旧製品の比較と最上位A10-7890KのAmazon価格

 軽いオンラインゲームができる自作PCを組もうと、インテルPentiumG4500(3.5GHz、2Core)を導入した後に、AMDのAPUを検討して、コストをおさえたものにしようと旧製品のAPUをいくつか用意してみました。APUというのは、CPUに強力なGPUを統合したもので、エントリークラスのグラフィックスボード(グラボ)寄りの性能を持たせたものです。
 はじめは偶然に、2011年に最上位モデルとして発売されたA8-3850(2.9GHz、4Core、SocketFM1)を用意できたことにはじまりました。この頃のSocketFM1では、3GHzぐらいが最上位になっているので、動作クロックは頭打ちになります。すでにSocketFM1は終息していて、他のSocket仕様とも互換性がないため今から使うにしてもハイスペックなものは望めないと思えます。筆者も4Coreとはいえ動作クロックが2.9GHzというのは、負荷のかかる処理には追いつけないのではないかという不安があったので、2012年のSocketFM2仕様のA10-5800K(3.8GHz、4Core)と、これに続いてA10-6800K(4.1GHz、4Core)を用意してみました。これらも狙ったわけではなく、たまたま用意できたものです。いずれも中古になりますので、動作に不安があり予備も考えて、いくつか揃えたということになります。
AMD APU A10-5800K 金属カバーの端の汚れはヒートシンクの形状によるもの

 AMD APUのiGPU(内蔵GPU)性能は、エントリークラスのグラボHD6670よりも低いもので、AMD Dual Graphics(iGPUとグラボを同時に動作させるCrossFireXのような機能)にしても、ミドルレンジのグラボ性能にはおよばないものです。このことからゲームの3D性能を求めるものたものではないと言えます。しかし、一般ユーザーからするとiGPU性能があることで、用途によっては快適さを確保できるとも言えます。
 CPUとdGPU(グラボなど)との性能は密接な関係にあって、CPUの性能があまり高くない場合には、dGPU本来の性能が発揮できないなど、用途に必要な性能を引き出すためのCPUとdGPUの性能バランスというものを想定していかないといけないようです。CPUをハイスペックなものにして、ミドルレンジ以上のグラボを使用する場合においても、CPUとdGPUの関係性は頭にあった方が良いことかと思われます。
 AMD APUの旧製品についてみてきました。iGPUについて詳しく世代ごとにみていこうとも思いましたが、今回プレイしたいゲームの推奨スペックを海外サイトで調べたところiGPUでは、AMD Dual Graphicsでも届かないことがわかったので割愛します。予算の都合で、旧製品の中古でサブ的な遊び用の自作PCを組もうとPCパーツをコツコツと揃えていますが、もともとは、2014年のSocketFM2+仕様のA8-7600(3.1GHz、4Core)のスペックを軸にAPUをみてきました。しかし、最近ではA10-7700K(3.4GHz、4Core)を軸に考えた方がいいのかなと思いはじめています。この軸というのは、今回の目的である軽いオンラインゲームができるスペックにするのに必要なスペックを想定するための筆者が目安としているもので、いまは予算の都合で中古ですが、将来的には新しいものに移行するつもりではいますので、現行品ではどのあたりの製品なのかということは常に想定しています。
A-series AMD A10 7700K Black Edition AD770KXBJABOX

 AmazonでAMD APUの価格などを調べたところ、現時点で最上位のA10-7890Kが1万5千556円(Amazonの価格は変動します)でしたので、先にあげたAMD A10-7700Kの価格とほぼ同じなので、追加で記載しました。
A10-7890Kでは、CPUクーラーが新しくWraith Coolerというものになり話題となりました。AMDのロゴがLEDで光るものかと思います。