2014年12月7日日曜日

格安SIMユーザのとっての適正な本体価格を考える

 携帯通信キャリアで、スマホ(SIMロックのかかった端末)を購入すれば割引が適用されたりで、契約の2年縛りはあるものの安く購入できます。格安SIMだと、通信料金が安く設定されているからか、そんなに割り引きされることもなく、スマホ本体価格は携帯通信キャリアよりも実質的には高くはなります。2年間の料金シミュレーションをしてみれば、格安SIMの方が安くなる場合が多いようですけど。
 格安SIMは、データ通信が安いということで音声通話料金は、21.6円/30秒(OCNモバイルONE)です。つまり、データ通信をメインで使う分には「安い」ということになります。ここら辺、月額料金が使わなければ安く済ませることができるということで、音声通話はそんなにしないけど、データ通信はちょくちょく使うという使い方に向いているものです。
 話をスマホの本体価格に戻しますと、こうした背景があってサブ機としてのデータ端末に格安SIMを使うのには向いているということなんですが、格安SIM用のSIMフリー端末があまり供給されていないのが現状です。docomo端末ですと、格安SIMは他社のSIMカードになりますので、完全対応していませんし、そういう使い方は保証外の使い方になります。また、国内で使用する無線機器には「技適マーク」が必要になります。これは、総務省のHPでご確認ください。ですから、海外のSIMフリースマホを並行輸入して国内で使うことはできないことになっています。
 こうした条件下で、「技適マーク」のあるSIMフリーのスマホは機種が限られていますし、好きなものを選ぶ状況ではありません。やっとここで、本体価格の話ができるまでになりました。つまり、格安SIMを使いたいというユーザは、データ通信が念頭にあります、音声通話は二の次です。データ通信になりますと、求められるスマホのスペックも本体価格との兼ね合いで落としどころも自ずと見えてきます。国内向け仕様として防水は必要でも、ワンセグやおサイフケータイは省かれる様です。ディスプレイは、ブラウジングを考えると5インチ以上は必要になります。それ以上だと持ち運びに不向きになります。楽天モバイルからでた「AQUOS SH-M01」(プロセッサーSnapdragon 800 MSM8974 2.2GHzクアッドコア、ROM 16GB、RAM 2GB、Android 4.4.2)は4.5インチで、先に登場したZenFone5が5インチだったからのか、ニーズからは少し外れたサイズなのではないでしょうか。ハイスペックに近いものなので、ここをどうとらえるかユーザの判断に興味がありますね。逆にミドルレンジとはいえ、ZenFone5は、5インチディスプレイですので、まぁニーズにあったものだといえますしコストパフォーマンスも高いものだと思えます。
 ただ、購入してから少なくとも2~3年は使えるだけのスペックと耐久性を備えたものに、いくらまで投資できるかということ話になりますね。いまのところ、国産でもミドルクラスなら3万円台半ば、中国製ですと2万円台ちょっとになります。もちろんデータ通信メインですから、LTE対応は必須条件です。一方、音声通話では通話料金が安いIP電話(データ通信)を導入して格安SIMを使うにしても料金シミュレーションをしておく必要があります。IP電話ですと、音声の音質とか遅延があったりで使いづらさがありますね。こういう使い方ですとエントリークラスのものでも3G端末でもいいかなっと思えてきます。そうなると中国製の1万円台ものしか選べませんね。