2015年2月27日金曜日

大手キャリアから格安SIMへの(docomo 3G端末で)乗り換えで気をつけたい諸問題

 大手キャリアから格安SIMに乗り換えて、月々の通信費を減らそうかとお考えになる中高年の方々が多くいらっしゃるということと格安スマホなどはサポート体制が充実していないこともあって、シミュレーション形式で、大手キャリアからの乗り換えについて少しですがまとめています。
 いまは、高速データ通信のLTEが主流になりつつあるので、従来からある音声通話用3G回線を使ったLTEより遅いデータ通信では、ユーザにメリットになることはほとんどないと思っていいかと思います。しかし、LTE対応のスマホは、格安スマホでさえ2万円からになりますので、docomo3G端末で事足りるのなら、実績のある今まで使っていたスマホを使う方がユーザにとって安心できると思います。
 今回シミュレーションで、用意しできたスマホは、2012年に発売された富士通のdocomo 3G端末 F-11Dです。これは、docomoの通信SIMでないと動かない機能が多く、かなりdocomoのSIMと紐付けされてるものだと思われます。ソフトウェア更新もdocomoのSIMでないとできない仕様になっています。docomoで解約して、使わなくなったスマホを格安SIM(MVNO)で、データ通信だけでも使えるようにしておこうかといったケースも多くあるかと思いますので、ご参考になれば幸いです。
 実際に筆者は、OCNモバイルONEを利用しています。コースは、日次コースといわれる毎日高速データ通信容量が70MBまで使えるコースです。高速データ通信容量を使い切った後は、低速でのデータ通信になりますが、メールチェックやSNSなどは、やや遅くなる程度で、まったく使えないということはありません。OCNモバイルONE以外の格安SIMでは、低速になった時に3日間に366MB以上のデータ通信をすると速度制限対象になって、まったく通信ができない状況になる場合があるようです。この規制について、OCNモバイルONEでは正式に撤廃するというアナウンスをしています。あまりスマホでデータ通信をしないということであれば、毎日70MBや100MBの高速データ通信容量で、過不足ないと思われます。月単位で、2GBの高速データ通信量があるものについては試験運用したことがないので、今回のシミュレーションで、IIJmioの格安SIMに申し込んで実際に使ってみてレポートできるところはしていきたいと思っています。
 ほか気をつかえなくてはならないのは、格安SIMにした場合に発生することがある、バッテリーの異常な消耗です。技術的なことは割愛しますが、対処方法としてデータ通信のみの格安SIMですと発生しやすいので、その場合SMSオプションをつけると発生しにくくなると言われています。3G回線とLTE回線の切りかえがうまくできなくて、セルスタンバイという電波を探してキャッチしようとする働きがとなまらなくなり、バッテリーを異常に消費してしまうということらしいです。内部の動作は、外からは見分けつきませんので、まずはアンテナ表示に異常があれば、セルスタンバイを疑ってみていいと思われます。通話ができるのに、アンテナが「圏外」表示であれば、セルスタンバイに問題が発生しているという見当がつきます。