2014年11月14日金曜日

スマホとコンパクトデジタルカメラの関係から

 コンパクトデジタルカメラの不振で、大手メーカーの撤退などもありましたが、そもそもコンパクトデジタルカメラで写真を撮るということが少なくなって来たのかもしれませんね。あとは、経済的な問題があると思います。
 写真というのは、記念写真がメインで日頃持ち歩いているスマホで撮るというのが一般的になりました。これはカメラアプリを起動して撮影するというのが携帯の時代からありましたので、さほど新しいということではないようです。
 いままでは、フィルムカメラからのユーザが主流だったわけですが、デジタルカメラになって味がでなくなった。つまり趣に欠けるというのがデジタルカメラで写真撮る人が少なくなった理由でもあると考えています。フィルムカメラの特有の雰囲気というものがなくなりました。これが手軽に楽しめるコンパクトデジタルカメラのユーザの減少を招いたのではないだろうかっと。
 一方、スマホでのデジタルカメラ機能は、記念写真ではなく記録としての意味合いが強くなっています。これは、カメラ本来の機能ではありますが、いままでの写真文化というところからみると原点回帰だと言えるでしょう。ということになると、使用頻度も低くなることになります。これは社会に映像情報が溢れていて、デジタルカメラで似たような映像を記録することに意味を見出せなくなっているからだと思えます。
 そういうところを分析してみると、カメラ付き携帯やスマホが普及したら、コンパクトデジタルカメラが売れなくなったという考えは、少し短絡的な洞察でしかないと思えるのです。