2014年11月21日金曜日

LTE対応SIMフリースマホ ZenFone5の発売後のトーンダウン

 格安SIM向けに登場したSIMフリーのZenFone5ですが、国内販売開始前からの動向をみていると、今ひとつな心境であることもたしかです。スマホ関連マスコミでは、発売前から台湾に出向いての取材をしたり異様な待遇がありました。楽天モバイルでZenFone5のROM 8GBタイプがセット販売されたところを見ても、戦略ありきで製品自体の魅力というものが伝わってこない状況でした。
 ZenFone5は、RAM 2GBですが、Snapdragon 400 1.2GHzのクアッドコアですから、ミドルレンジ+αのスペックなんですね。国内では、おサイフケータイや防水機能がないと格が下がるという認識もあって、データ通信端末としてのZenFone5は利用価値があるのですが、いざメインのスマホとしては、どうなのかというところがあります。ASUSはPCメーカーですが、スマホで重要な機能といえば通信機能です。ここをしっかりと取材しているマスコミって、ほとんどないですね。
 実際、いろんな端末を使っていると、通信性能には差があるんじゃないかっと思えることが多いので、通信機能が優れているメーカーを選ぶことが必要とされているのですが、こういうことにユーザは意外と疎いところがあります。そういうところでは、ASUSは後発メーカーなので期待するところではありません。よくても中堅どころといった印象でしょうか。
 国内メーカーは、なかなかSIMフリーのスマホを市場に投入しないので、いまは安価な中国製がコストを気にする消費者に売れているようです。ZenFone5が国内市場に投入されて、格安SIMユーザーとしては、溜飲を下げる思いだったはずですが、スマホとしてはメインで使えるほどのデザインでもないような気がします。(海外ならありですかね)
 携帯通信キャリア3社が独占している異様な市場の弊害をもろに国民が被っているということに早く気づいてもいいかと思うのですが、総務省のSIMロック解除にしても、抜本的な解決には、ほど遠いですし、国の介入がなければ知らん顔を決め込むあたりが、なんとも恥知らずな気がします。国民生活にとって重要な通信インフラという意識が欠落してますね。民間企業の限界なんでしょうけどね。