2014年11月4日火曜日

SIMロック解除義務化で、スマホはどうなるのか?

 来年、SIMロック解除の義務化されるということで、スマホの価格がどうなるのかという憶測が飛び交っている。ロックがかかったキャリア専用端末だと割引ができるが、そうでないとできないということらしい。実際どうなるかは、わかりかねるところなんですが。SIMフリーのiPhoneの高額な価格をみれば理解できるところではないかとも思う。
 さて、Android スマホについては、中国製の格安スマホが発展国を中心に好調ということなのだけども、こと国内においてはiPhoneユーザのほうが多いこともあり、SIMロック解除でスマホ端末が高騰し売れなくなったという前例があった。実際、契約時に全部入りの高額スマホを選んでしまうユーザがまだまだ多数派であると思えるし、それ以外のスマホは、ひと昔前だと実用レベルにならないほど不具合が多かったわけで、格安SIMをあわせて考えると、格安SIMでまともに使えるスマホ端末は、ほんとうに限られているのが実態だと思える。つまり購入を敬遠されることが多い。
 実際、多機能なスマホで使う機能といえば、ユーザによりまちまちなのだがそんなに多くはないだろう。データ通信もメールチェックぐらいで、通話にしか使わないというユーザも多いだろうし、SNSも個人情報漏えいなどの安全性の問題は手つかずで、一時的なもので終わる可能性は高いと言える。こういったこともあり機能を絞り込んでコストをおさえたスマホにニーズがあるとしても、ここにヒットした人気機種というものがほとんどない。
 人気機種がなければ、安さを求めるユーザは多少品質が悪くても目をつぶって安かろう悪かろうという製品を使うので、品質はともかく、とにかく低価格の製品が市場にでまわってしまいスマホ自体の人気もなくなるという現象がすでに起きているとみているので、そこにSIMロック解除となると相当混沌とした状況も起きるのではないかと心配にもなる。
 SIMロック解除後も、キャリア間でのiPhone争奪戦の展開であって、Android スマホは以前とかわらない全部入りの高額端末のままではないかとも思える。これは、Andoroid スマホが実際にユーザがどう使うのかとか使いやすさをあまり考えてこなかったところもあって調整をとるのに数年はかかる内容になっているとも思える。こうした状況では、優れた企業であってもヒットが見込めるほどの魅力あるスマホ端末を産み出すのは至難の業だと言えるだろう。