2016年6月7日火曜日

格安SIM用のスマホ(端末)をどういう視点でチェックするかが問題だ!?

 スマホを持っていないけど格安SIM(MVNO)でスマホデビューをしたいと思っているユーザーもいらっしゃると思いますが、スマホのことはさっぱりわからないとなるとスマホデビューへの道のりは険しいものになるかと思われます。
 まず、思いつくのはiPhoneなのですが、端末にあまりお金をかけたくないとなると、AndroidやWindows Phoneなど他のものから選ぶことになります。しかし、iPhoneとは違い色々なメーカーがスマホを製造していて、なかなか用途にあった機種を選び出すことができません。
 格安SIMを利用する上で注意したいことは、ドコモ端末ではテザリング機能が使えないこととau VoLTE対応端末はSIMロック解除が必要だということです。できれば、キャリアのスマホを使いたいというユーザーは多いと思いますが、キャリア以外での製品は基本的に中古扱いになり、中古スマホショップで、白ロムとしてネットワーク利用制限保証付(ないものは対象外にしていいです)で販売されています。キャリアのスマホは製造番号で管理されていて、端末料金の支払いが滞ったりすると利用ができなくなる場合があり、安心して利用できないというリスクを抱えています。これは、前所有者(キャリアとの契約者)と中古の購入者とはキャリアから見ると何ら関係のない人となりますので、利用制限を受けてしまっては対応する手がありません。なんだか面倒な話に思えることなのですが、キャリアのスマホというのはキャリア専用端末であって、格安SIMでの動作を保証しているわけでもないのです。
 そこで、キャリアの専用機ではない「SIMフリー」と呼ばれるSIMロックがかかっていないスマホが注目されてきます。数年前から国内メーカーの富士通、ソニー、京セラ、シャープなどがSIMフリーのスマホを発売しています。現在のものは、第2世代にあたり、おサイフケータイ機能を搭載しています。防水防じん仕様なのですが、ワンセグがなかったり、おサイフケータイがなかったり、赤外線通信がなかったりします。カメラ性能も、800万画素や1300万画素のものだったりします。国内メーカー製ですので、性能はミドルレンジクラスと言われハイスペックのものよりも劣りますが、ネット検索やSNS、動画再生などは普通にできますので、ユーザーの用途にあった性能があれば問題ないといったところの製品になります。
 国内メーカーがSIMフリースマホを発売する以前から、海外製のものがありました。生産拠点のほとんどが中国になっていますので、誰でもご存知の通り中国製のSIMフリースマホがあります。これらの製品は、海外向けに生産されたているもので、国内キャリアの周波数帯つまり電波にしっかりと対応しているものもあれば、していないものもあります。品質もピンキリな状況で、品質やセキュリティーについてのユーザーの信頼度はあまり高くありません。しかし、先にあげたキャリアのスマホよりSIMフリースマホがいいと考えるユーザーも多くいます。価格の割には性能がいいと思える端末が欲しいとかコストをなるべくおさえたいというユーザーは、海外製のSIMフリー端末を求める傾向にあると思えます。
 筆者は、スマホといっても通話とテザリングができればいいというユーザーで、できればデータ通信が速いものということで、au回線のMVNOであるmineoを利用しています。となると必然的にauのスマホを使うことになります。SIMフリーでau回線のMVNOに対応しているのは、au VoLTE対応の富士通 arrows M02ぐらいです。
 こうみてきますと、キャリアの中古スマホは購入先を厳選しないといけませんし、使用されていたものですとバッテリーの持ちが劣化していたりしますので、バッテリー交換に別途費用がかかる場合があり、メーカー依頼のバッテリー交換ですと1週間ぐらい端末を預けることになります。その間はスマホが使えない空白期間が発生しますね。また、SIMロック解除が必要な場合には、手数料が発生します。それに比べ、国内メーカーのSIMフリースマホですと、SIMロックがかかっていないので、MVNO用としては使いやすいものだと言えます。新品で購入できるのでバッテリーの心配もいりません。
 海外製のSIMフリースマホは、下調べしないといけないことも多く、どちらかと言えば中級者以上でなければ使いこなせない場合がほとんどだと言えます。とはいうものの、ユーザーによって用途が異なり、必要な性能や機能は千差万別とも言えるところがあって、結果的に選んだものがキャリアのスマホだったり、SIMフリー端末だったりということになるのではないかと思います。