2015年9月22日火曜日

国内メーカーSIMフリースマホが当たり前の光景になった今を考える

 2015年春に流通系イオンで、イオンスマホ(現イオンモバイル)として続々と国内メーカーのSIMフリースマホが登場した。

SIMフリースマートフォン ARROWS M01 (ホワイト)
富士通サイトのARROWS M01情報ページは、こちら

 発売前は注目度が高かった富士通のARROWS M01なのだが、無難にまとめられたデザインは個性にと乏しく、携帯電話からの開発技術は一般ユーザの想像を超えているもので、直接的な訴求力になるような特長を持たせることができなかった。とにかく、使いやすく信頼性の高い性能であることは間違いないのだが、単純にワクワクするところがなかったと言っていいと思います。
 携帯電話に親しんできた中高年層をターゲットにした使いやすいUIなど、防水・防じん機能もあって、Wi-Fiは5GHz対応で、NFCも搭載しているという地味ながらワンランク上の仕様であることは間違いない機種であることは詳しいユーザなら理解できるところだと思います。
 これはどういうことかというと、携帯キャリアさんが販売している国内メーカーの端末だったら大丈夫というところで、ユーザがよくスマホを吟味する機会がそんなにはなかったことから生じたことなのかもしれないと思っています。メーカー側からすれば、長い携帯電話の開発歴があって、いまさら宣伝するまでもない匠の技が結構あるわけです。筆者が、使っている京セラ製の二つ折りガラケーは、もう10年以上になりますがバッテリー以外は故障なしです。こんなことは国内メーカー製でないとあり得ないことだと思います。音声品質をはじめメーカー側では、いくらでもアピールできる技術は投入しているのですが、それを本格的にユーザに宣伝することはしてこなかったという市場とのズレというか、溝のようなものがあって肝心なことが伝えられていないというところがあります。ARROWS M01は、スマホながらdocomo LTE クアッドバンドに対応しています。そういうところも話題としてはあがってきませんよね。まぁ中高年層がターゲットになりますので、M01に満足しているユーザの声は、ネットに直接にはあがってきそうにはないとも言えますね。
 ARROWS M01は家電量販店でも販売されていますので、店頭で確認してから求める一般ユーザがあったとしても、従来からの販路形態ですので情報としては、まとまって見えてこないという傾向が強いのかもしれません。