2015年4月26日日曜日

格安スマホは、格安SIMと格安スマホの組み合わせをよく考えてから選ぶ

音声通話対応SIM
OCNモバイルONE

 「月額基本料金を安くできる」というフレーズに魅力を感じて、格安スマホ(格安SIM)に加入契約する方が増えているようです。「格安SIM(格安スマホ)」のテレビCMもいくつかあって、イメージや人気が先行しているという印象を筆者は受けています。ざっくり言って、格安SIMのシェアNo.1がどこなのかも知らずに申し込むのはリスクが高まる機会があると思えます。
 筆者は、いまから1年前に格安SIMのOCNモバイルONE(データ通信のみ)に申し込みました。docomo端末のスマホ(3G端末)をWi-Fiモバイルルーターとして使うのが目的でした。2011年ぐらいのエントリーモデル L-04CというAndroid 2.2のものを用意しました。その頃のOCNモバイルONEの通信サービスは、日次コースで50MB/日で余ったデータ容量の繰越しもなく、いまのようにアプリでターボオン/オフ(高速データ通信の切換え)もできない使いづらいものでした。
 いまのサービス内容をみるとかなり改善して、OCNモバイルONEを選択して正解だったかなと思います。現在まで、使い続けたのは低速時の直近3日間で366MB以上の使用で速度制限の対象にはならないというものでした。アナウンスしたのは最近ですが、使っていて速度制限を受けたことがありませんでした。それが、日次コースも50MB/日→70MB/日→110MB/日と容量が増えて、未使用だった容量は翌日に繰り越されるようになり、アプリもウィジェットからターボや残容量の確認まで出来るようになりました。約1年間で、ここまで改善するとは思ってもみませんでした。
 さて、本題ですが、格安SIM用に用意した3Gのdocomo端末は、通信速度もそうですがテザリング機能でも、あまり満足のいく結果が得られず、ほかのスマホと比べて通信機能が劣っていることがわかりました。そこで、バッテリー管理の必要ないUSBデータ通信カードに格安SIMを入れて、スマホではなく、しばらくはノートPCで使っていました。Android 4.0のdocomoのスマホも使ってみましたが、NTTドコモのSIMカードでないとソフトウェアの更新も筆者の場合は、Google Playストアからアプリもインストールできないほど、SIMについてはNTTドコモのSIMと紐付けされたものだったようです。格安SIM用のスマホ選びの失敗の典型みたいなことで、SIMフリーのタブレットに関心を向けることにしました。Android スマホで何ができるのかにも関心がなかったので、しばらくはWi-Fiでタブレットを使うようになっていきました。利用目的は電子書籍です。
スマホは見切って ASUS Nexus 7を使う
画像のものは、AmazonのNexus 7 LTE版

 格安SIM選びは運良く成功したのに、スマホ選びはことごとく失敗。それは現在でも続いていて、懲りてしまったというのが正直なところです。これははじめにスマホで何が出来るのか何がしたいのかを、もう少し具体的に考えていれば未然に防げた失敗だと思います。いまの月額利用料金が安くなるから加入するという風潮も、こうした失敗がありえるのではないかと思っています。
 格安SIMは、データ通信を制限つきながら月額利用料金を安くおさえれることにメリットがありますから、一般的にはライトからややミドルユーザよりまでをカバーするもので、ユーザの使いこなし方にも技量が求められるものだと思います。つまり、日ごろ自分がどれぐらいのデータ通信を行うのかをよく知っている必要があるわけで、それにはある程度スマホが使いこなせる必要があるわけです。つまり、スマホ初心者では自分にあった格安SIMのプランなりコースは選びにくいと言えるでしょう。これから、スマホをどう使うのかが見えないのにコースやプランを選べるわけがありませんよね。
 とくにスマホの場合には、使い方にあわなくなった機種を換えるにしても、数万円もかかるものですから、はじめに自分の使い方にあったスマホ選びをしないと、筆者のように次々と実際には必要ないスマホやタブレットが増えていくという経済的にもよろしくない状況になってしまいます。格安SIMでは、利用に制限がありますので、どこかで利用内容に線引きをして、無理のない予算内におさめるということが肝心になってきますので、はじめから目的(利用内容)にあった機種を選ぶ必要があるわけです。ここら辺も筆者は、かなりあまかったと思います。
 スマホのスペックについては、数値だけではわからないことが多いので、判断がつきやすい情報を探す必要があります。ほとんどのスマホ情報は、スマホが売れるようなことを想定したプロモーション的な記事が多いので、スマホ選びの判断材料にはなりません。CPUについて、どのくらいの性能なのかを知るようになってからでないとスマホ選びも、なかなかはかどらないと思います。スペックについては機会があればまとめますが、親しい知人で詳しい人がいれば頼りにするがいいかと思います。ネット情報だけですと、量をこなさないことには有益な情報を導き出すのは骨の折れる作業になりますから中途半端に終わることが多いかと思われますね。
 そのほには、docomoのスマホは格安SIMでは、テザリング機能といった他の端末とインターネットの共有ができません。この機能が必要ないのであれば、ネットワーク利用制限で永久保証のある信頼できる販売店さんで、「白ロム」といわれるものを求めてもいいのかもと、最近では思うようになりました。5月以降は、「SIMロック解除の義務化」が実施されますので、半年後にはどうなっているかがわかりませんが、現状そんな感じではないかと思います。白ロムですとサブとして使っていくことになると思います。これからも国産SIMフリースマホが発売されたり、スマホの価格にも変化があると思われますので、機会があれば有益な使い方ができるスマホやタブレットを品定めしていって無駄な出費がないように心がけて行きたいと思います。