2015年4月16日木曜日

格安SIM(MVNO)と格安スマホの関係について

OCNモバイルONE
音声通話対応SIM

 今年、イオンスマホから国内メーカーのSIMフリーのスマホが数機種販売されました。もっとも話題にされているのが、ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia J1 Compact」ではないでしょうか。SIMフリーでありながら、電子マネーのFeliCaを搭載していますし、スペックも他の格安スマホよりかは高スペックです。
 いままで、格安SIMと格安スマホなどのセット販売は、「安さ」を前面に出して、ユーザ拡大に躍起になっていました。しかし、イオンスマホから国内メーカーのSIMフリースマホが格安SIM市場に投入されたことで、様相は一変したかのようです。
 国内メーカーのSIMフリースマホは、3万円ぐらいからあります。どれも、防水・防じん対応です。京セラのS301は、耐衝撃対応のタフネス仕様になっています。いままで、スマホのほとんどはキャリアでしか購入できず、国内メーカーもSIMフリースマホを格安SIM市場に投入するということには消極的でした。そもそも、筆者の印象ですと、格安SIM(MVNO)は、ビジネス向けものだったのではないかと思える節があります。しかし、ここにきてマスコミなどが「格安スマホ」を取りあげて、一般にも知られるようになり人になりました。
 いままでは、格安スマホといえば、海外製のSIMフリー端末ばかりでしたが、これは海外事情と国内事情が異なることによるところも大きいと思います。さて、国内メーカー製のSIMフリースマホが、3万円台で購入できるとなると、加工技術や品質面で海外製のSIMフリースマホは、さらに「安さ」を前面に出していかなくてはならない状況になりました。LTE対応モデルでも、2万円前後のものがでてきています。消費者心理からみれば、自分の使うものに「安さ」だけを求めるわけにもいきませんから、ほとんどが3万円台の国内メーカー製のSIMフリー端末を購入対象とみるようになったと言えるでしょう。
 そういうことをまとめて考えてみると、いままで「格安スマホ」ともてはやされて来た海外製のSIMフリースマホは、あまり注目されない存在になってしまったのではないかと思います。