2015年4月20日月曜日

キャリアから格安SIMにご家族で乗り換える 初期費用をコスト面から考えてみました

 通信費をおさえることができるということで話題の「格安スマホ」について、今回はご家族での乗り換えを、初期費用からスマホ(端末)代も含めて、考えていきたいと思います。
 「格安スマホ」というのは、格安SIMを使った通信サービスで、「MVNO」と言われるものです。データ通信のみですと、制限がありますが月額1,000円ぐらいから、3GB/月程度利用することができます。
 「MVNO」のほとんどが、NTTドコモのXi(LTE)とFOMA(3G)の回線を借り受けた通信サービスで、エリアについてはNTTドコモと同じです。音声通話の音質もキャリアのものと変わりありません。
 「格安SIM」(MVNO)の魅力は、月額利用料金の安さにあります。キャリアとの比較ですと、スマホで契約している場合、だいたい月額6,800円ほどといわれています。格安SIMの単独契約(音声通話対応)ですと、1,600円(+通話料金)からになりますので、2,000円としても差額が4,800円になります。ご家族で乗り換えた場合、3人まで利用できますので、最大で4,800円×3=14,400円。年間にして、14,400円×12ヶ月=172,800円の節約になります。これは、ご家族3人で、月額料金を6,000円におさえた場合の概算でになります。では、ファミリーを対象にした「ファミリーシェアプラン」のあるIIJmioの格安SIMをみていきます。


 IIJmioの音声通話ができるものを「みおふぉん」といいます。ファミリーシェアプランでは、10GBの高速データ通信ができるバンドルクーポンが付きます。3枚のSIMカードをすべて、「みおふぉん」(音声通話機能付)にしますと、月額4,660円になり、2枚ですと月額3,960円になります。また、MNP転入ができますので、いままで使っていた携帯番号をそのまま使うこともできます。手数料などについてはMNP転出先で、ご確認ください。
  通話料金は、従来の20円/30秒のものから4月1日からサービスを開始した「みおふぉんダイアル」(国内通話20円/30秒→10円/30秒)「ファミリー通話割引」(みおふぉんダイヤルとわせての使用で、同一mioID同士で、8円/30秒)で、通話料金をおさえることができます。
 IIJmio傘下のhi-hoの格安SIM hi-ho LTE typeD アソート(月額1,409円3GB/月から)もSIMカードを3枚まで使えますが、こちらは1人で複数台のデバイス(スマホ、タブレットなど)を使いたい人向きかと思われます。

 さて、次に格安SIMで使うスマホについてです。IIJmioで用意しているセット端末は、SIMフリーLTEスマホ LG G2 mini があります。
SIMフリーLTEスマホ
LG G2 mini

 IIJmioのセット端末は、この1機種のみで、使用するスマホを自分で用意する必要があります。NTTドコモのスマホ・タブレットなら通常の使い方はできますが、インターネットを共有するためのテザリングという機能が仕様の違いにより使えません。テザリング機能が必要でなければ、NTTドコモのスマホなどが、そのまま使えると思っていいかと思いますが、NTTドコモが提供しているサービスは使えなくなります。では、SIMフリーの格安スマホをコストのかからないものからみていきましょう。


covia FLEAZ F4s+

 3G(FOMA)端末「covia FLEAZ F4s+」は、本体価格10,681円の格安スマホです。4インチ液晶ディスプレイ搭載のコンパクトサイズ。CPUは、クアッドコア1.2GHzと、このクラスとしてはワンランク上のCPUを搭載しています。高速データ通信のLTEには非対応で、3G対応のみのSIMフリースマホです。LTEに比べれるとデータ通信は、かなり遅いです。音声通話は、もともと3G回線を使うものなので問題ないと思われます。コストダウンのためメインカメラ(200万画素)は、トイカメラ(おもちゃ)並みで一般的な使い方ができません。バッテリーもやや弱い1350mAhで、待ち受けメインで使わないと1日はもたないと思います。さすがにCPUはクアッドコア1.2GHzでRAM 1GB、ROM 8GBですからヘビーに使わなければ普通に使える仕様になっています。3G(FOMA)でも、最大に近い通信速度があれば動画再生が可能です。
SIMフリーLTEスマホ
Huawei Ascend G620S

 SIMフリーLTE対応スマホ「Huawei Ascend G620S」去年12月に発売されたもので、本体価格20,260円です。高速データ通信のLTE(Xi)に対応している機種です。液晶サイズは、標準的な5インチ液晶を搭載しています。CPUは、クアッドコア1.2GHzです。RAM 1GB、ROM 8GBで、バッテリー容量は、2,000mAhです。CPUとRAM、ROMは標準的なスペックといっていいかと思います。こちらも、ヘビーな使い方はできません。(多くのアプリをインストールして使うなど)
SIMフリーLTEスマホ
ASUS ZenFone 5

 人気のあるASUS ZenFone 5です。5インチ液晶ディスプレイ搭載で本体価格28,944円から。この機種には、ROM 32GBモデルがあります。CPUは、クアッドコア1.2GHzですが、RAMは2GBありストレスなく使うことができます。スペック的には、RAM 1GBと比べると、かなり余裕がでてきます。CPUは、ミドルクラスでは標準的でシステムの起動にも時間がかかります。一度起動してしまえばストレスなく動作してくれます。ASUSは、GoogleタブレットNexus 7を製造した実績をもつメーカーですので、格安スマホでも安心感のあるものだと思います。バッテリー容量は、2110mAhです。

 格安スマホを3機種みてきました。いずれもOSは、Android 4.4 KitKatです。ASUS ZenFone5は近々Android 5.0にシステムアップデートできるようです。Android 4.3以前のサポートは終了していますので、いまからの購入ですと、Android 4.4以降がいいのかと思えます。格安スマホでは、キャリアのスマホにある「おサイフケータイ」、「ワンセグ」、「防水・防じん対応」などがないことに注意してください。「赤外線通信」もないと思います。
 NTTドコモ網の格安SIMでは、NTTドコモのスマホが使えますので、ご家族で格安SIMに乗り換える場合、スマホが足りないのであれば格安スマホなどを参考にするといいかもしれません。最近では国内メーカーのSIMフリーLTEスマホ(3万円台から)が、格安SIMとのセット販売になりますがイオンスマホから発売されています。(富士通 ARROWS M01、京セラ S301、ソニー Xperia J1 Compact)富士通のARROWS M01は家電量販店でも購入できるSIMフリーLTEスマホではないかと思います。