2015年9月5日土曜日

格安SIMとSIMフリー端末についての雑感

 筆者は、2014年春から、格安SIM OCNモバイルONEユーザになりました。その数年前から格安SIMには関心があって、製品情報などを調べていました。その時点では、iPhoneにもAndroid系スマホにも、さほど関心があったわけではありません。いまでも、携帯を使っています。ノートPC用のデータ通信カードの替わりとして使うことができるテザリング機能を活用することが主な目的でした。
 しかし、docomoのスマホを格安SIMで使うと、このテザリング機能は使えないので、SIMフリー端末の情報をネットで見て回っていました。docomoなどキャリアのスマホは、キャリア以外では使えないように、「SIMロック」がかかっているのが一般的です。docomo網の格安SIMは、docomoのスマホでも使える場合がほとんなのですが、ことテザリングについては、docomoの通信システムの仕様でテザリング用の回線が(docomo専用に)固定されますので、他社扱いであるdocomo網の格安SIMをdocomoスマホで使う場合には仕様が異なるために、テザリング機能が利用できないということになります。ほかにも、バッテリー消費が激しくなってしまう「セルスタンバイ問題」があります。数年前までは、スマホはキャリアが専用端末として供給しているものしかないといえる状況でしたから、こうした問題を抱えたままの状況が最近まで続いていたわけです。
 こうした問題がクローズアップされる背景には、満足できるような格安SIM用の端末がなかったことがありましたが、2014年からポツポツとSIMフリースマホがセット端末として供給されるようになりました。しかし、海外製のスマホがほとんどで、2015年頃から国内メーカー製のSIMフリースマホが数多く発売されます。富士通 ARROWS M01やSONY Xperia J1 Compactなどがその代表格と言えるものです。
 筆者は、LTEの格安SIMカードが、3Gにも対応するようになるということで、OCNモバイルONEを利用するようになりました。エントリークラスのdocomoスマホ(3G)を使っていたのですが、LTE接続を試したくなり、LTE対応のUSBデータ通信カードを使いはじめました。ほかにも、1台国内メーカーdocomoスマホを試しましたが、Playストアでのアプリをインストールができないという何とも情けない状態でした。そもそも、docomo以外のSIMカードを使うことを想定していないので、かなりの独自仕様ですから、こんな感じなんですね。
 そのほかで気づいたところでは、国内メーカーのスマホと海外製のスマホでは、かなり性能があるのではないかと思いました。最近のは知りませんが、Wi-Fiの電波の掴みなんかは距離にして、結構な差(障害物なしで、野外1mぐらい)がありました。こうした通信機器の基本的な性能は、国内メーカーのものがいいと思います。格安スマホといわれるもの(海外製)は激しい価格競争の中にありますが、性能に関してはどうなんでしょうか。