2015年12月29日火曜日

SIMフリースマホ arrows M02 VS Moto G 3rd Gen

 11月に登場したarrows M02と12月にNTTコムストアで予約受付(1/12以降出荷予定)開始したMoto G (第3世代)をみていきましょう。
 すでに格安SIMとのセット販売を利用してarrows M02を手にしているユーザーさんも数多くいると思います。マルチキャリア対応(au VoLTEとドコモ)のSIMフリーで、おサイフケータイ機能を搭載したタフネス仕様のarrows M02は格安SIMを利用したいと思っているライトユーザーには理想的な端末に思えます。



SIMフリースマホ 富士通 arrows M02
12月にNTTコムストアで予約受付を開始したSIMフリーMoto G(第3世代)は、防水対応でおサイフケータイ機能がないMOTOROLA製のものになります。こちらの目玉は、1月にOTAアップデートで、Android 6.0にシステムアップデートする予定になっているということです。

 MOTOROLA(携帯電話事業部)は今は中国のPCメーカーレノボの傘下ですが、Android端末をiPhoneをライバルとして製造していたメーカーです。レノボの傘下と言っても携帯電話事業部をGoogleが買収して、その後レノボに売却しましたが、特許権などはGoogleが保持したままになっています。つまり、MOTOROLAの携帯電話事業部だけをレノボが買収したということになりますでしょうか。つまり、レノボはスマホでの中国市場のシェアを伸ばしたいという思惑とGoogleの中国進出の思惑が一致したということだと思います。しかし、MOTOROLAブランドも健在ですし、詳しく調べてみないとよくわらからないです。
 スペックをみると、どちらも5インチHD液晶を搭載し、SoCはSnapdragon 410 MSM8916 クアッドコアで、arrows M02が1.2GHz、Moto G (第3世代)が1.4GHzで、RAM 2GB、ROM 16GBはどちらも同じです。バッテリー容量は、M02が2,330mAhで、Moto G(第3世代)が2,470mAhです。背面カメラはM02が約810万画素、Moto G (第3世代)は、1,300万画素。前面カメラは、M02が約210万画素で、Moto G(第3世代)が500万画素になります。カメラ部は実際に撮影しないとなんともいえませんが、筆者はarrows M02の方がいいような気がします。受光部CMOSの性能とノイズ処理などで画質が決まりますので、単純に画素数だけでは判断できないところがあります。しかし、スマホのカメラですので大差ないところだと思います。Moto G(際3世代)にしても、最近中国製スマホで主流になっている1,300万画素のものと同じパーツでしたら、以前に比べるとかなり良くなっていますから一般ユーザーなら気にならないぐらいかと思います。筆者はカメラにうるさいので、この辺で切り上げときます。
 あとMoto G (第3世代)で気をつけたいところは対応周波数帯が800MHzに対応していないようなので、一般に言われている山間部ではつながりにくいと思われます。800MHzは小さいエリアで、補完するようにピンポイントで点在しているので、そこではつながらないと思っておいてよさそうです。ここはドコモサイトでご確認ください。
 総合的にみると、普段使いを想定しているスマホに詳しくないユーザーはarrows M02を。Android 6.0を使ってみたい事情通にはMoto G(第3世代)をといった感じでしょうか。キャリアのスマホを利用していてるユーザーの2台目需要にMoto G(第3世代)が対応しているようにも思えます。
 細かいところをいうとタッチパネルの操作性とか、屋外で液晶がはっきり見えるのか、Moto G(第3世代)のバックライトは目に優しいのかと、まだまだチェックするところはあります。普段使いのスマホとしてはほかに大きい違いと言えば、arrows M02には卓上ホルダーがあって、Moto G (団3世代)にはないということでしょうか。こういう点をみても、あまりかぶらない2機種だと思います。