2015年12月21日月曜日

格安SIMを利用するスマホをどれにすればいいのかという問題

 11月にmineo発売されたSIMフリースマホ富士通arrows M02は、前機種のARROWS M01では、1GBだったRAM が2GBになり実用性が大幅にアップしました。おサイフケータイ機能も12月からモバイルSuicaが対応を表明したので、これで改札もスイスイと通れますし、なにより頼もしいのが耐衝撃仕様のタフネススマホだということです。当然、防水・防じん対応モデルです。



SIMフリースマホ 富士通 arrows M02
このarrows M02は、マルチキャリア対応で、au VolTEとドコモの網の格安SIMを利用できます。格安SIMとセットですと、本体価格が3万円台前半になり、市販のものだと、4万円近くするようです。ほとんどの格安SIMで、arrows M02を取り扱っています。
AuBee smartphone 「elm.」とOCNモバイルONE(音声通話対応SIM)端末セット

Yahoo!ショッピング内のNTTコムストア ≫  SIMフリースマホ AuBee smartphone 「elm.」 (バックパネル2枚付き:レッド/ブラック) + OCNモバイルONE音声通話対応SIMパッケージセット 【送料無料】

 こちらは、NTTコムストア by goo Simsellerから特別価格6,800円(税抜)で発売(数量限定)されたSIMフリー3G端末AuBee smartphone 「elm.」(4インチ)と格安SIM OCNモバイルONE(音声通話対応SIM)の端末セットです。
 3Gとは、従来からあるLTE以前の回線のことです。3G端末なので、LTE対応端末のような高速データ通信はできませんが、動画再生も回線が混雑してなければできますし、SNS系アプリでテキストデータのやりとりぐらいなら特に問題なく利用できます。
 AuBee smartphone 「elm.」(4インチ)は、まさに「格安スマホ」と言われるものだと思います。RAM 1GBですが、SoCはクアッドコア 1.3GHzでそこそこの性能だと言えます。ただし、防水対応ではなかったり、バッテリーの持ちが長くはなかったり、おサイフケータイもありません。それでも問題ないというユーザーには経済的なメリットのある選択肢になると思います。

 SIMフリースマホを2機種をみましたが、格安SIMでデータ通信は遅いときもあるけど、普段使いのスマホをイメージしているのなら前者のarrows M02を選べばいいですし、用途が限られますが費用をおさえてスマホをはじめたいのなら後者の格安スマホを選べばいいかと思います。スマホ初心者なら、前者のarrows M02がいいのではないかと思います。どちらかと言えば、格安スマホと言うのは詳しくないと選べないところがあります。
 格安SIMが話題になって、SIMフリーの格安スマホの種類がいろいろ出てきて選べるようになったのは去年から今年(2015年)にかけての話です。もともと、携帯電話キャリアのスマホで格安SIMがそのまま使えるので、キャリアのスマホがあれば問題ないわけですが、キャリアのスマホは言わばキャリア専用端末なので、キャリアにしかないものです。つまり、格安SIM用のSIMフリースマホを格安SIM側で用意する必要があるわけですが、それまで端末だけを販売することは国内ではなかったことですし、それまでの格安SIMユーザーはほとんどがキャリア専用端末を使っていたわけですから、SIMフリーのスマホを用意しても採算が合わないのではないかという懸念もあって、SIMフリーモデルに国内メーカーも手を出してこなかった。こうしたところに隙間産業的に海外の格安スマホが国内には入ってきたわけですが、品質面では劣りますので、キャリアのスマホを持ってない格安SIMユーザーは、端末選びに苦労していたわけです。
 それとスマホの本体代金の考え方というのがいろいろあるかと思います。もともと、スマホは高額商品で、最近のものですと10万ぐらいするものもあります。しかし、キャリアで契約する場合には端末割引を受けることができます。端末代金が0円という場合もあります。こういう環境がスマホの適正価格を見えにくいものにしてしまい、市場にかなり影響している状況になっています。ここのところは、端末代金と毎月の通信費のトータルを計算して考えていく必要があるでしょう。
 国内特有の事情やスマホそのものがわかりにくいところがあるので、気楽にはじめれないというところがあります。しかし、格安SIMのメリットは通信費を節約できるところですから、多少の割り切りも必要なところがあるかと思います。