2016年4月2日土曜日

ほぼ2万円のSIMフリースマホ ZenFone Goの戦略的役割

 市場分析的な話にはなりますが、ZenFoneシリーズが低価格路線向けともみえるZenFone Goを発売しました。
ZenFone Go

 先のZenFone2 Laserとの比較で、Goをみていくとアウトカメラは、1300万画素から800万画素にすぺくダウンしているものの、バッテリーは、2,400mAhから3,010mAhに、Wi-Fiも5GHz対応と逆に重要な項目については強化されている。また、5.5インチというのも作業のしやすさという点では、5インチよりも優位性があると思える。市場のニーズをうまく仕様に落とし込んでいるところをみるとZenFoneシリーズのマーケティングは相当ではないかと考えることができる。
 しかし、価格からのオフトレード分はあるわけで、SoCこそクアッドコア1.4GHzではあるものの、ビデオ性能とかはゲーム向けとしては期待できないところなのではと思う。Laserでは、タッチパネルがゴリラガラス4だったが、Goについては特に表記がない。こういうところもあるので、実機を実際に使ってみての使用感が重要になってくるので、Goを手にしたユーザーの評価がGoの導入に大きく影響してくるだろう。
  競合製品との比較では、1万円台から4インチではあるもののLTE対応SIMフリースマホがあるので、安さを優先させるユーザーを2万円とちょっとのZenFone Goにひきつけさせる点といえば、5.5インチの画面サイズとか3,010mAhのバッテリー持ちとかをあげることができる。音声品質は知らないが通話メインで、とにかく格安SIM用端末をコストをかけずに用意したいというのであれば、キャンペーン適用端末か格安スマホを選ぶことになるが、ZenFone Goの5.5インチの画面サイズなどの仕様からするとユーザーの利用内容を充実させる最低限のスペックをGoは備えていそうに思える。
 ZenFone Goの戦略的役割は、ブランディングになっていて、国内での足固めになりそうな予感がしている。この役割を達成するには、幅広い若年層ユーザーの支持が必要で、ZenFone Goはそれに応えることができる価格とスペックを持ってきたと言える。