2016年4月30日土曜日

格安SIM用の端末について


 格安SIMでは、mineoとIIJmioのユーザーである筆者は、SIMフリースマホのスタンダード端末とも思える富士通arrows M02が発売前に格安スマホと言われるASUS ZenFone2 Laserを導入した。実際に格安スマホを使ってみると、携帯キャリアのスマホを手にしたことがあるユーザーなら気になるところも多々あるかと思います。
 格安SIMでは、携帯キャリアからの乗り換えを想定した広告をしているのだが、数年後の機種変については、まだまだ不安に思うところがある。いまのところ、SIMフリー端末を供給している国内メーカーは富士通とシャープ、ソニー、京セラと名だたるメーカーではあるが、将来に不安がないということでもない。これは、一般的にいってしまうと、携帯キャリアが専用端末として販売するものと、どこの格安SIMでも使えるSIMフリー端末とでは、いろいろ事情が異なってくる。携帯キャリアのスマホは、メーカー側と携帯キャリアの検査にパスしなければならず、通信テストも行われる。一方、SIMフリー端末は、たいていがメーカーのみの検査で、通信性能が劣っていても販売しているケースが多い。よく言われているところでは、docomoのFOMAプラスエリア(800MHz、3G)に対応していないとか、プラチナバンド(4G)に未対応だとかの端末が説明もなく格安SIM側で販売されている。肝心の通信機能の品質に難があっても、そしらぬ顔で販売しているメーカーの端末は、よく調べておかないと手がだせないのが現状のようだ。
 国内メーカーのSIMフリー端末に話を戻すと、富士通のarrows M02だけがユーザーのニーズにあったもので、ほかシャープは経営難もあってか精彩がなく、ソニー・コミュニケーションズはXperiaというブランドを持ちながらも、どうも消極的な展開にとどまっているようだ。客観的に言ってしまえば、携帯キャリアのスマホとは違い、採算が取れなければ、SIMフリー端末からの撤退することができる。となれば、安心して格安SIMを使い続けるという点においては、不安を解消しているとは言えないまま、携帯キャリアからの乗換えを提案している格安SIM側に問題を感じないユーザーは少ないと言える。