2016年4月2日土曜日

Android スマホとGoogleの国内でのブランド力

 Androidスマホを使っていると、またにGoogleが提供しているもんなのだということを再認識させられる場面がある。それは、ちょっとした違和感から発生することが多い。
 Googleという巨大な企業が意外と身近にも感じないし威圧感もなくユーザーを拡大してきているということは、筆者にとって驚異的なことであって国内市場とGoogleの関係というのも案外変なことになっているのではないかと思っている。そもそも、筆者もGoogleという企業には、まるで関心を持っていない。では、なぜ関心が持てないのかというと、当たり前と思えるサービスを自然なかたちで市場投入していきているということと、その手法や技術は独自のものであって、一般ユーザーが理解できるものではないからではないかと思っている。つまり、人知れず驚異的な勢力として拡大し続けているのがGoogleという企業ではないかと思える。
 スマホでいえば、iPhoneのAppleとの比較でGoogleの戦略というものが見えてくるのだが、目立つとか注目されるということでは、Appleがその企業性格からも頭ひとつでていたが、新製品のiPhone SEをみると堅実路線に傾いていることがわかる。
 Googleと国内市場との関係をみてみると、Googleは日本の文化的なものが内在している様にはみえないし、スタンスとしては嫌われないように配慮しているだけのような気もしている。これは、国内キャリアとの関係が色濃く反映されているところなのだが、地政学的な戦略という点では奥手といえる。これは外資系がいままで日本で成長できなかった(失敗した)例を意識してのもので、複雑な国内の流通システムを無視できないというところがネックになって奥手となっていることだろうと思う。国内は旧態依然のものにしがみつく傾向が強いので、イノベーションとはいわれているものの、それは開拓分野に限られていて、特に流通などは因習ともいえるものを頑なに守っているところがあるので、嫌われない戦略というところに落ち着くのではなかとも思える。
 となると、結果的なものとしてGoogleの企業イメージができているのではないかということになる。予め作り上げたコンセプトをメディア経由で市場にイメージをばら撒くという戦略ではないので、意外とわかりやすい企業イメージにはなっていると思う。ここを誰が評価するかというところなのだが、Googleの宣伝マンでもない限り評価を出す人もいないだろうし、なにせ国内で中立的な立場で信頼できる評価ができる人材というのは、ほとんど存在すらしていないのではないかと思える。ゆえにGoogleの企業イメージやブランド力というのも今ひとつ定まらないという気がしている。