Y!mobile専売?の中国メーカーZTE製 Libero 5Gは、Snapdragon 690 を採用したAndroidスマホで開発レベルの話だとミドルレンジを意識したものということらしいです。では、簡単にLiberoシリーズからnubia S5Gまでの流れをみていきましょう。
・Libero 5G(2021) SoC:Snapdragon 690、仮想メモリなしのRAM 4GB
・Libero 5G Ⅱ(2021) SoC:Dimensity 700
・Libero 5G Ⅲ(2022) SoC:Dimensity 700、有機ELディスプレイ採用、nanoSIM+eSIMとeSIMが使えるようになる。
・Libero 5G Ⅳ(2023) SoC:Dimensity 700、ROM 64GB→ROM 128GBに変更
・nubia S 5G(2025)SoC:UNISOC T760、バッテリー容量4420mAh→5000mAh
Snapdragon 690 端末ということでLibero 5Gを導入しましたが気をつけたいのはオープンマーケット向けSIMフリーAndroidスマートフォンに比べると対応バンド数はかなり少なくてSB回線しばりで他の携帯キャリア回線ではプラチナバンドにも対応してないので、Wi-Fi運用前提で使いはじめました。独自OSだからか基本動作でも使いづらいもので、動作も安定性に欠けると思えました。また、SB回線の格安SIMを試してみたところ体感的にもデータ通信速度は、やや遅めな印象で、電波状況もあってか電波の掴みもよくなかったです。SB版のAQUOS R5Gやmoto g53y 5G、moto g50 5G(オープンマーケット版)との比較になります。
Libero 5G の操作性も電源ボタンが押しづらかったりクリック感もチープな感じで、タッチパネルの操作感にもモヤるものがありました。仮想メモリは実装されていなかったので、それほど長くは使ってません。Libero 5Gの開発コンセプトであるエントリークラス以上ミドルレンジ未満というところは随所にみられますが、電源ボタンが押しにくいとかは基本性能以前の問題として外しすぎかなと思います。SoCがSnapdragon 690ということで期待感はあったのですが、イヤホンジャックもないですし総合的にみると、あまり芳しくない印象。特に対応バンドがSB回線しばりで他社の回線では使えないので汎用性はありません。SB回線ユーザー向けとしては評価できる機種だといえます。
ZTEは米国からの制裁をうけ、しばらくスマホの生産ができなかったとかで注目はしていたのですが、Libero 5GはPR煽り情報とは、少し違うかなといった印象でした。Libero 5G Ⅲ でROM 128GB化してたら、まだ注目は続いてたと思います。
ZTE製端末ではSB版で、あんしんファミリースマホ(SoC:Dimensiy 700)がスペック的に近い端末として販売されています。SB、Y!mobileユーザーにはお馴染みのLibero、nubiaですが、それ以外の携帯キャリアユーザーですと対応バンドも少なめなので、ほとんど知名度もないかと思います。 米国制裁前にもZTE製Androidスマホは使ったことがありますが、あまり印象には残ってないです。