2015年10月25日日曜日

スマホの製品サイクルから端末にかけるコストを考える

 スマホの製品サイクルは、Android OSバージョンの更新などを含めて考えると2年ぐらいではないだろうか、古めのOSにした場合には、さらに短くなる。また、スマホの製品性格からいって、持ち歩いて画面に指で直に触れ操作するので、その使用環境からそうは長くなのではないかと想像できる。これは、キャリアの2年縛りも影響していて、毎年新機種が投入されるということもユーザに影響を与えていると言える。
 格安SIMユーザの場合、メインのスマホというよりかはサブ的なデータ通信やゲーム用端末での利用が多いところがありますが、最近では音声通話対応SIMの利用者も増加傾向にあって、それようの日本メーカーのSIMフリースマホ第1世代が今年の春に出揃っています。つまり、いままでは、中国製格安スマホなど不安がある端末しか使えなかったという状況が一変して、普段使いの通話も普通に出来る日本メーカー製スマホが選べる環境が整いつつあります。こうした状況があって、もともと品質を求めることができないので、安ければいいと風潮がありましたが、ユーザの利用目的の変化もあって、品質が担保されているだろうメーカーのスマホを選ぶ傾向が強くなってきていると思います。正確に言うと、そういう考えのユーザが格安SIMを利用するになったということだと思います。これは、キャリアからの乗り換え組みが2年縛りが終わってからの話になるという事情をかかえていますので、これからも格安SIMユーザが増え続けるとことを示唆していると思います。

SIMフリースマホ第2世代 富士通 arrows M02
日本メーカーのSIMフリー第1世代は、3万円台が主流でしたし、来月発売される日本メーカーSIMフリー第2世代のものも3万円台となっているので、しばらくは3万円台ではないかと予測できます。一方、格安スマホと呼ばれていた海外勢のものは、二極化していて低価格路線とカメラ性能などの性能をあげた3万~5万円台のものに絞られています。後者のものは、音楽専用に音質を意識したものがありますが、エンターテーメント性を前面にだしたものです。日本メーカーはMIL規格準拠のタフネス仕様のスマホを投入するなどで、海外勢の格安スマホとの差別化を図っており、耐久性の面では格差があると言っていいかと思います。
 さて、ユーザ側からすると音声通話ができて、SNS系アプリが使える程度のスマホでしたら、いままでを考えると、2万円台が妥当な気がします。スペック的には、この価格帯ですと、いろいろ制約がでてきますが、防水・防じん対応であれば不満もないところだと思います。LTE対応のSIMフリースマホで、1万円台のものもありますが、バッテリー容量が1,500mAhだったりと毎日充電しないといけないもので、しかも卓上ホルダはなく一般的な使い方ではないといえる仕様です。
 スマホの買い替えを2年周期で考えると、筆者は現実的に考えると2万円台もしくは3万円前後でしょうか。それ以下の価格ですと、先にあげたバッテリー容量の少なさや卓上ホルダで充電できないなどの格差がでてきますので、普段使いには向かないと思えます。実際には、きっちり2年ごとに買い替えるわけではなく、故障や新製品の登場などがありますので、次を考えるとコストはなるべくおさえておいた方がいいかなっと思います。