2015年10月24日土曜日

格安SIM(MVNO)って、通信品質が低いのではないだろうかという疑問

 格安SIM(MVNO)というのは、理解することがなかなか難しいのですが、簡単に言ってしまえば、携帯通信キャリアから回線を借り受けて、それを格安SIMとして別会社がユーザに提供する通信サービスのことをいいます。電波を借りるというか、通信システムを持たない企業がキャリアから、単位ごとに通信システムを借りて、自社通信サービスとして提供するわけですが、ある単位ごとに借りますから、単位が小さい、つまり借りてる規模が小さいと利用者が多くなるとすぐ混雑してしまい通信速度が落ちてしまうという弱点があります。
 これは、よく道路に例えられることで、片道10車線の道路で、1車線だけ借りて、そこを自社の専用道路にして使うという感じでいいと思います。ですから、電波そのものは同じものであって、その中で使える規模が決められてるということになります。つまり、借りる側の格安SIM(MVNO)で、使える規模が大きければ、利用者が多くても快適に通信ができるということです。大規模に借りれば利用料がかさみますから、ユーザがより多くなくては大きな規模で回線も借りられないということになります。
 こうした格安SIM(MVNO)の仕組みをみてみると、利用者や利用内容が予めわかっている法人向けサービスに向いているもので、ユーザの流動性が高く、利用内容が多岐にわたる個人ユーザ向けサービスとしては、どうなのかというところは格安SIM(MVNO)の運営ノウハウや対応できる技術力が必要になります。ただ、借りるだけではなく通信サービスの健全性を維持するには、格安SIM(MVNO)の企業資質が重要になると考えていいかと思います。安いだけでは、ダメなんです。