2015年10月23日金曜日

シャープはラストチャンスをSIMフリースマホSH-M02でいかせるのか?

 gooのスマホ g04(グーマルヨン)としてシャープのSIMフリースマホが登場した。ベースになったのは、docomoに供給しているAQUOS EVER SH-04Gで順当な印象を受ける対応ではあるが、SIMフリースマホ単独でみた場合、ユーザからは間に合わせのSIMフリーモデルのようにも思えてしまう。筆者は、シャープがキャリアに供給しているフレームレススマホ AQUOS CRYSTAL2をサプライズ的にSIMフリー端末として発表するのではないかとも思っていたので残念に思えた。
フレームレススマホ AQUOS CRYSTAL2
ご存知のように、シャープは経営再建中であって、喉から手が出るほどヒット商品が欲しいはずなのだが、今回のAQUOS EVER SH-04GのSIMフリー市場投入では期待するといっても規定路線内のような気がしてしまう。格安SIM用の端末では販売台数が予想できないというところがあるが、逆に伸びシロはあって、格安SIMユーザ側でも安心して使える日本メーカーのスマホの方がいいということを経験的に知っていて買い替えを控えているユーザも少なからずいるはずで、それには富士通の新スマホarrows M02が受け皿になりそうなのだが、いままでのデザインではユーザもキツイ面と予測している。こうしたニーズにもCRYSTAL2は対応できるデザインではないかと考えるのだ。
 筆者は、スマホを通信機器として評価する部分が大きいので、その点では残念ながらシャープのスマホはあまり高くは評価していない。しかし、液晶表示の美しさや洗練されたデザインは、評価しているところなので、まずはデザインでユーザにわかりやすい訴求力を持つCRYSTAL2のSIMフリー化をしていただきたいと余計なお世話ながらそう思っていますのだ。
 PDAザウルスをシャープが販売していた頃を知っているだけに挑戦する姿勢を見せてもらいたいと思っている。ちなみに、シャープのdocomo ブックリーダーSH-07Cの液晶表示のテキストの視認性の良さを知って、タブレットを電子書籍として導入し、au AQUOS PHONE SERIE SHL21で、いくつかの課題はあるもののシャープのスマホに期待するところがあるので、SH-M02のような機種ではなく、出来るところはどんどん攻めていく姿勢を可能性の大きいCRYSTAL2をSIMフリー化して示して欲しいと思ってしまうのです。